10月29日の朝日新聞に、
外国人を避難誘導するさいの、
わかりやすい日本語がとりあげられていた。
災害のときに、外国人にむけて
避難をよびかけることばを、
消防局がみなおしているという。
2020年に東京オリンピックがひらかれるので、
はやく具体的な方針をうちだす必要があるのだろう。
英語や中国語などの、特定のことばに訳してつたえるのではなく、
あくまでも日本語で、というのが基本となるかんがえ方だ。
これまでのよびかけ例と、
それを「やさしい日本語」にするとどうなるかが
いくつか紹介されている。
自然と、むつかしい熟語ではなく、
耳できいたときにわかりやすいことばがえらばれる。
「余震に注意して下さい」は、
「後からくる地震に気をつけて下さい」に、
「消火しているので迂回して下さい」は、
「火を消しているので違う道を行って下さい」となる。
そもそも外国人にむけて
「余震に注意して下さい」なんて、いうほうがどうかしている。
災害のときは、いのちにかかわることなので、
ことばについて、本質的なといかけがなされている。
でも、災害だけでなく、あらゆる場面で
「やさしい日本語」は おたがいの理解をふかめ、
コミュニケーションをたすけてくれるはずだ。
司法でつかわれる日本語が、あまりにも日常でつかうことばから
かけはなれていると、よく指摘される。
司法だって、いのちにかかわるわけで、
だれもがきいてわかることばのほうが、いいにきまっている。
その点、わたしのブログは、
できるだけわかりやすいことばをえらんでいるつもりなのに、
いまだに評価されず、残念な日々をすごしている。
日本語を、いきた文章としてまなべる場なので、
おおくの外国人によんでもらえたらうれしい。
わたしのブログをよみなれていたら、
災害のときのよびかけが、じゅうぶん理解できるだろう。
いのちをすくう日本語力養成ブログとして、
外国人のかたにつよくおすすめしたい。