デイリーポータルZに、タイでみかけたへんな日本語がのっていた。
http://portal.nifty.com/kiji/171103201102_1.htm
Tシャツなどに、「可能な!」なんて 日本語でかかれていると、
たしかにへんなかんじだ。
正確な日本語でも、たとえば「がんばろう!」と
日本語でかかれていたら違和感がある。
Tシャツにかいてあるのは「もよう」としてわりきっているので、
はっきりしたメッセージは かえってじゃまなのかもしれない。
いまでこそ、陸上部などは くじけないでがんばるぞ、みたいな
「ポエム」がかかれたシャツをみかけるけど、
普段着のシャツだと はずかしくてきられない。
わたしは外国へ旅行にいったときに よくTシャツをかうけど、
その国のことばがデザインされていたほうが おみやげになる。
タイで、タイ語がのったTシャツをさがしたけど、
そのときはみつからなかった。
かりにあったとしても、タイ語なので、
なにがかいてあるのかわたしにはわからないのに、
それでもタイ文字のTシャツがほしい。
日本でうられているTシャツだって、外国人からみると、
へんなメッセージがけっこうあるのではないか。
Tシャツにかかれているのは、ほとんどが英語だろうけど、
正確な英語かどうかは 問題ではなく、
デザインとしてかっこいいかどうかを かうほうは大切にする。
「読んでる人大好き」みたいなデザインは
いくらでもやってそうだ。
タイには屋台がずらーっとならんでいるとおりがよくあり、
「うどん」「すし」とノボリがたっている。
「うどん」のところへいってみると「すし」だった。
かといって「すし」のノボリがたった店は
うどんがたべられるかというと、
ほんとうに「すし」がならべてあって肩すかしをくう。
メニューをしらせるためのノボリではなく、
ただのマークなのだからしょうがない。
欧米のひとにとって、町でみかけるTシャツのほとんどは
母語でかかれているわけだけど、
そういうのって、彼らの目に どう うつっているのだろう。
日本では、外国語でかかれた店のなまえやシャツがあたりまえなので、
ぜんぶ日本語でかかれていたら、かえってへんなかんじがするはずだ。
欧米人にとって、それが日常風景なのだから、
日本人からすれば、ずいぶん地味な景色のなかでくらしている。
タイだけでなく、欧米でもへんな日本語のTシャツをみかけるのは、
わたしがタイ語でかかれたTシャツをありがたがるのと いっしょだ。