わたしの愛車は中古でかった初期型のフィット(ホンダ)で、
2002年につくられているから、もう15年もまえの車だ。
ちいさな車なのに、荷物をたくさんつめるし、
なによりもキビキビしたはしりが気にいっている。
愛している、といってもいいぐらいだ。
先週のやすみの日に、フィットのタイヤを冬用にかえた。
そのあとガソリンスタンドで、空気圧の調整をすると、
右の前タイヤが熱をもっている。
ほかのタイヤはかわりないのに、
ひとつだけがあついのはおかしいので、
いつもお世話になっているお店に連絡した。
どうも、ブレーキがかかった状態ではしっているようだ。
わりによくある故障らしく、わたしがはなす症状をきいて、
すぐに熱の原因を推測され、工場へもってかえられた。
つぎの日の朝、修理会社のかたが、
修理をすませたフィットをもってこられた。
故障の原因について、部品の名前をあげてくわしく説明されたけど、
専門用語がおおく、わたしの理解をこえている。
ブレーキがかかった状態、ということばだけわかった。
故障があっても、とくに異常をかんじなかったけど、
ながいあいだフィットにつらいおもいをさせていたようだ。
タイヤを交換して空気圧をしらべなければ、
熱をもったタイヤに、わたしはぜったい気づかなかっただろう。
なおったフィットにのってみると、すごくかるい。
そういえば、修理にだすまえのフィットは、
まるで大型車を運転しているみたいだったのをおもいだした。
コンパクトカーらしからぬどっしり感を、
わたしはあんがい気にいっており、
それが異常だとはぜんぜんおもわなかった。
車の性能としておもおもしくはしっていたのではなく、
ブレーキがかかった状態だから、おもくかんじてあたりまえだ。
なんのやくにもたたないわたしのブログだけど、
今回は教訓めいた情報をおつたえできる。
もし、あなたの運転するフィットが、
大型車みたいな重厚なはしりをするようにかんじたら、
それは、車の熟成がすすんだわけではなく、
たんにブレーキがわるさをしているのかもしれない。
のっそりしたはしりに満足するのではなく、
タイヤが熱をもっていないかどうかしらべ、
もしそうなら修理工場に相談するようおすすめしたい。
1300ccのフィットは、大型車に進化したりしない。
故障によるおもいはしりは、
あんがいわるくないのりごこちをもたらすけど、
修理をおえた車とくらべてみたら、
どれだけブレーキをかけていたのかわかる。
キビキビはしるようになったフィットと再会し、
いまさらながら フィット本来のはしりを たのしんでいる。