タイ旅行から日本にかえっても、
なかなかリズムがもとにもどらない。
体調をくずしたこともあり、4キロやせてしまった。
ランニングや、家での筋トレをする気にならず、
このままずるずると運動しないひとになるのでは、
と心配になるほど、いつまでもげんきがでない。
もともとやせ型のわたしが さらに4キロやせると、
インパール作戦に失敗して ジャングルをさまよう日本兵みたいだ。
それでもすこしずつトレーニングを再開すると、
ゼロからはじめるリハビリみたいで、
だんだんとちからがもどってくるのを実感できた。
先週は、配偶者の勤務表とお天気がうまくかさなり、
わたしが夕ごはんの準備をしなくてもいい日に
ピッタリ外ではしれたり、
雨がふった日はプールでおよいだり、
体幹トレーニングにきりかえたりと、
6日連続でまじめにからだをうごかした。
きょうも、仕事がはやくおわり、
はしろうとおもえばはしれる状況だった。
でも、なんだかきゅうにさむけをかんじた。
ノドがいたいような気がするし、
つかれもたまっており、ここはむりをしてはしるより、
からだをやすませる場面だと脳がささやく。
どうしようかとまよい、でもやっぱりはしろうと、
きがえようとしたときに雨がふりだした。
冬の雨にあたるのはからだによくないので、
すぐに中止をきめる。
冗談みたいに、雨はほんのすこしだけで すぐにやんだ。
いったん中止をきめてしまうと、
もう気もちはもとにもどらない。
そのまま事務所でパソコンをながめ 時間をむだづかいし、
自分にまけたなさけなさをかかえて家路につく。
あすは雨ふりの予報だし、今週はそのあとずっと
第一級の寒波がいすわる。
はしるのは、きょうしかなかった。
きょうはしっておけば、あしたは体幹トレーニングでつなぎ、
そのあとプールでの水泳がいきるトレーニング予定だった。
そんなことはわかっていながら
くじけてしまった自分がなさけない。
はしろうか、どうしようかなんて、かんがえてはいけなかったのだ。
はしるのがあたりまえなのであり、はしるのに理由はいらない。
トレーニングの予定をだいなしにするのは、
いつだって脳からのあまいささやきだ。
脳がからだの不調をかんじさせてしまうし、
さむけやノドのいたみまで演出する。
それらをふまえ、脳がもっともらしい総合的な判断をくだそうとする。
なにもかんがえずに、淡々と、スケジュールどおりはしるしかない。