NHK-FMの「ちきゅうラジオ」をきいていたら、
人力車で世界をまわっている
鈴木悠司さんがはなしをしていた。
鈴木さんは、仲間3人と、中国からインドまで
人力車をひっぱって旅行している。
http://suzukiyuji.jp/
ことしの3月から、こんどはモロッコにでかけ、
ヨーロッパ各地をまわる予定だという。
旅がすき、かわったことがすきを、どこまでもひろげてゆく。
なぜ人力車なのかはよくわからないけれど、
おもしろそうだから、を理由に、
ガンガン実行していくエネルギーにおどろく。
人力車は飛行機にのせられないので、船ではこんだという。
外国へゆき、土地のひとを人力車にのせてたのしんでもらう。
そのためにわざわざ人力車をもっていくわけで、
外国にもあるリキシャとかサムローなどにくらべ、
はるかに洗練された人力車をみたら、
外国のひとは、日本文化のうつくしさに感心してくれるだろう。
でも、鈴木さんたちの荷物のことが気になった。
人力車は、ひとをのせるので、荷物はつめない。
あんがいひとをのせるまでは、自分たちの荷物をつんでいるのかも。
島根県の出雲市出身の冒険家、永瀬さんは、
リヤカーでの徒歩旅行というスタイルをあみだした。
鈴木さんは、リヤカーよりも、
もっとあそびの要素を人力車にこめている。
写真をみるかぎり、鈴木さんたちは
飛脚みたいに身がるな服装で
たのしそうに人力車をひいている。
サイコーのあそびといえるかもしれない。
「いちばん印象にのこったことは?」
の質問に、
タイのメーホンソンで、首長族のひとたちを
人力車にのせたことだとこたえていた。
ふつうなら、首長族のひとは、ひとからおどろかれる立場なのに、
このときは、人力車にのり、おどろいてくれたのだそうだ。
メーホンソンというと、わたしがこのまえ旅行したパーイから、
さらにミャンマーの国境にむかった山のなかにある。
パーイに車でいくのでさえ、車よいしてくるしむのに、
そこまで人力車をひっぱっていくなんて、ほんとにすごい。
自転車や、あるいての旅行でさえたいへんだとおもっていたら、
ひとをのせ、よろこんでもらうために、
わざわざ人力車をもっていくという発想におどろく。
まったく、けたはずれのひとがいるものだ。