あまりおおきな声ではいえないけど、
わたしは冬に ジーンズをほとんど洗濯しないではきつづけている。
きれいずきというか、潔癖症のひとのなかには、
いちど手や足をとおしたものは、
いちにちで洗濯しないと気がすまないひとがいるらしい。
わたしは、よごれを実感しないかぎり、
そのままはきつづけるほうだ。
ネコのおしっこがついたり、
ショーユのシミができたりしたらあらうけど、
そうでないかぎり、1、2ヶ月は平気ではいている。
3月中旬になってあたたかい日がつづき、
ときにはあついとかんじる日もでてきた。
このまえひどく汗をかいたので、
すこしまよってからジーンズを洗濯機にいれ、
シャワーをあびてから しまってあったジーンズにきがえた。
ジーンズが足にピタッとおさまり、肌ざわりというか、
足にまとわりつくデニムのかんじがすごく気もちがいい。
生理的な快感をおぼえる。
まるで生まれかわったように新鮮なこころもちだ。
夏には毎日ズボンをかえるけど、
こんな気もちのよさはかんじたことがない。
はきなれたジーンズであり、サイズがわたしの足にピッタリなのも
快感にひとやくかっていそうだ。
洗濯によりすこしちぢみ、ブカブカではなく、ピッチリでもない。
ベルトをつけなくても、すんなりおさまるのが
洗濯しおえたジーンズのここちよさだ。
先日のデイリーポータルZに、
「洗濯洗剤は、必要ないって、ホント?!」がのった。
http://portal.nifty.com/kiji/180309202279_1.htm
テレビのコマーシャルでは、その会社の洗剤が
ひどいよごれをおとすようなことをいうけど、
実験してみると、水だけであらった場合とくらべ、
たいして差がでなかった。
企業はよごれおちがすぐれていると強調し、
消費者は効果がないものにお金をはらう。
その結果、川や海がよごされていく。
なんておかしなことがまかりとおっている世の中だろう。
わたしが洗濯したジーンズにかんじる快感は、
洗剤であらったから よごれがおちて、
気もちよくかんじるのではなく、
洗剤をつかわず、水だけでざっとあらった場合にも、
おなじようなここちよさをおぼえるとおもう。
人間のからだも、おふろにはいったとき、
せっけんでおゴシゴシあわらなくても、
ただお湯につかるだけで、じゅうぶんにきれいになると
きいたことがある。
わたしもなんにちかためしてみたけど、
夏だったためか、からだのアブラがおちなくて、
気もちよくないので、すぐにやめた。
ただ、洗濯に洗剤をつかわなくても、
からだとちがい、ジーンズは不満をいったりしない。
実用になるほどきれいにあらえるのなら、
洗剤をいれない洗濯でじゅうぶんだ。