わたしがつとめる職場は、だんだんおおきくなったとはいえ、
職員が30人程度の小規模事業所なので、
年度がかわるからといって、とくにおおきな変動はない。
と、いままではおもっていたけど、
今年度にかぎり、かなりおおきな移動があり、
年度末にふさわしいざわざわした雰囲気になってきた。
わたしはこれまでとおなじクッキー班担当だけど、
その内容がずいぶんちがってきそうだ。
クッキーをつくるだけでは、うごきがたりないので、
ほかになにか、利用するひとの仕事が必要となる。
わたしは、「お店のようなもの」をひらく
いい機会なのでは、とおもった。
「お店のようなもの」は、かとうちあきさん
(「野宿野郎」編集長)がひらいている お店のようなもので、
「お店のようなもの」は、「会社のようなもの」とおなじで、
「お店のようなもの」だけど、ちゃんとしたお店ではない。
そこらへんのゆるさは、運営する側のセンスにかかっており、
こぎれいなお店をやっていく能力はわたしにないけど、
フワフワと実態のはっきりしないお店は、
おそらくわたしの得意分野だ。
つくったクッキーをうるだけでなく、
雑多な商品(というかガラクタ)がならんでいたら、
とおりがかりのひとが関心をしめすのではないか。
クッキー工房のまえをとおる道路は、
もよりの駅にちかいため、高校生がたくさんあるいている。
そんなおにーちゃん・おねーちゃんがきてくれたり、
近所のおばさんが関心をしめしてくれたら、
なかなかおもしろい空間になるのではないか。
1年ほどまえの記事に、「お店のようなもの」をひらけたら、
とかいたことが、なんだかほんとうに実現しそうだ。
ひらいているほうがめずらしいお店になるかもしれないけど、
コンセプトとしては、あくまでも「お店のようなもの」として
仕事のにおいいを排除する方針でやっていきたい。