2年の任期がおわり、来年度はすべての役をはずれた。
わたしは、副会長(3人)のひとりとして自治会にかかわっていた。
自動的に事業部長もひきうけなければならず、
運動会とバス旅行がもれなくセットでついてきた。
1年に、ほんの2、3回だけ行事に参加すればいいから、
といわれた副会長、そして事業部長なのに、
けっきょくわたしの有給を5日も消化した。
下ばなしとして、来年度の会長は、
わたしの組の副会長からだすことになっている、といわた。
そんなはなしはきいてないので わたしはもちろんことわる。
わたしに会長なんて つとまるわけがない。
いくらきまりだからといって、
きいてないことまでおしつけられるのはいやなので、
もしどうしてもといわれたら、町内会をやめるつもりだった。
なんとか組の世話人さんがうごいてくれ、
ほかの方が副会長をひきうけてくれることになる。
会長も、なり手がいなかったので、
いまの会長がそのままつづけられるそうだ。
なにもしなくていいなんて、ねがってもない状況だ。
役員会で、わたしがほんとうに、
すべての役からはずれたのがはっきりして、
ものすごい開放感を味わう。
2年まえの総会で、副会長になることが
正式にきまったときに、
なにかの縁で役員をすることになった。
ななめにばかりみてないで、
こまっているひとのたすけになるよう
自分なりにとりくんでいこう。
なんてもっともらしい記事をかいて、
すでになえてしまった自分の気もちをかきたてたものだ。
あれから2年。
典型的なおかざりの副会長で、
まえからやっていたことを、おなじようにつづけたにすぎない。
いちど役につけば、それがさいご、
よほどの理由がないかぎり、
ぬけだせないおそろしい組織かとおもっていたけど、
あんがいすんなりやめられた。
おそらく、何年かしたら、また役員をもちかけられるだろうけど、
この2年をよい経験に、もうぜったいにひきうけないぞと
いまからこころをつよくきめている。