2018年03月26日

「世界ふれあい街歩き」でチェンマイがとりあげられる

NHK-BSプレミアムの「世界ふれあい街歩き」で、
タイのチェンマイをとりあげていた。
これまでにわたしはなんどもチェンマイおとずれ、
なんでもしってるような気になっていたけど、
番組でスタッフがあるいたのは、なんていうことのない
ふつうのとおりだったり路地だったり、つまり名所旧跡ではない。
わたしがしるチェンマイは、道路をわたるだけでも神経をつかうほど、
車がたくさんはしっているザワザワした町なのに、
番組にうつるチェンマイは、
よくいわれるような しずかでおちついた町だ。
チェンマイへは、10回以上いったことがあるのに、
ゴミゴミしてきらいだ、とまでおもっていたのに、
またたずねたくなった。

この番組のよさは、観光名所をあえてとりあげないところで、
地図を片手にしらない町をぶらついて、
なにか興味ぶかいものが目につくと、
それがなにかを土地のひとに質問する。
チェンマイでは、旧市街をあるき、工房や公園を紹介していた。

旅行のおもしろさには、

・バスや列車で移動するたのしさ
・めずらしい観光名所をたずねる
・土地のひとの日常にふれる
・土地の料理をたべる

などがあるなかで、
「世界ふれあい街歩き」は、かなり意識して
土地のひとのくらしぶりを紹介している。
それまでしらなかった町なみが、
ひとびとの生活とともにうつされるので、
チェンマイのような観光地をとりあげても めずらしい場所となる。

わたしがこの番組をすきなのは、
ふかいところで「もういいや」の精神をかんじるからだ。
いろいろと有名な観光地はたくさんあるけど、
そういうところはまあいいから、
そこらへんをテキトーにあるいてみよう、という気らくさがいい。
けっきょく、旅行なんてキリがないわけで、
世界には、いってみたいところがたくさんあるし、
本や番組で紹介されると、またその町へも興味がわいてくる。
リストアップして、計画的にまわるのもいいけど、
なんとなくバスにのったりあるいてみたりの旅行もすてきだ。
あんがい、日本をでなくても、いきさきはたくさんあるのかも。

朝日新聞に連載ちゅうの
『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子)に、
もういい。何も後悔のない人生などない。それでも満足のいく一瞬がどこかにあればいい。

とかいてあった。
わたしはよく、後悔せずに死にたい、なんてかんたんにいうけど、
それはよくばりすぎというものだろう。
それなりにやりたいことはやった。
たいした内容ではないにしても、おおむね自分の人生に満足している。
やりのこしたことをくやむより、
やりおえたいいおもいでを大切にしながらむこうの世界にいこう。
どうせみんな死んじゃうんだから。
旅行番組をみて、なにもそこまで連想しなくてもいいけど、
わたしにとっての「世界ふれあい街歩き」は、
「もういいや」の精神を気づかせてくれる あなどりがたい番組だ。

posted by カルピス at 21:36 | Comment(1) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする