2018年04月23日

翻訳ミステリーの棚に魅力がない本屋さん

『本の雑誌 5月号』の書評でとりあげられていた
『サイレント・スクリーム』と『そしてミランダを殺す』
をかいに近所の本屋さんへ。
町でいちばんおおきな本屋さんなのに、
2冊ともおいてなかった。
『そしてミランダを殺す』は、朝日新聞の書評でも
名前があがっていたので、
そこそこ話題になっている本だとおもっていた。
両方ともおいてないなんて、ひどい。
ミステリーの棚にはアガサ・クリスティーの本が
特集みたいにたくさんならべてあるのに、
あたらしい本はすくない。
評判のいい『ダ・フォース』(ドン=ウィンズロウ)はあったので、
新作をすべて無視しているわけではなさそうだ。
家にかえってから、アマゾンで注文する。

わたしがほしい本をあつかってないからといって、
その本屋さんすべてを否定するわけではないけど、
書評にのった本はそろえておくぐらいの
気くばりがあったほうがいいのでは。
気くばりというより、それが本屋の仕事ではないか。
おもしろそうな本をあつかわないでおいて、
本がうれないなんていえないだろう。
ミステリーの棚を担当するひとが、
個人的なこのみでつよくすすめてくれる本があれば、
たとえば気をひかれるポップがあれば、
わたしはきっとかいたくなるだろう。
このお店にはふるいミステリーが中心で、
ただならべられているだけの印象をうける。
たいしてうれない新作の翻訳ミステリーにエネルギーをそそぐよりも、
アガサ=クリスティーをおいておけば はずれがすくないのだろうか。

『本の雑誌』を忠実にフォローしろとはいわないけど、
店員さんの熱意がつたわってくる本棚を わたしはもとめている。
ついこのまえ、辻村深月さんの
『かがみの孤城』が本屋大賞にきまり 話題となった。
そうやって、書店員さんがぜひお客さんによんでほしいという
本がうれるようになるのは すばらしいとりくみだ。
本屋大賞以外にも、おもしろい本をもっとお客にすすめてほしい。
ふるいミステリーが中心の、
アリバイづくりみたいな本棚には魅力がない。

posted by カルピス at 21:46 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする