2018年04月28日

南北首脳会談よりもハリルホジッチ氏の反論会見をとりあげた天声人語

けさの天声人語(朝日新聞)は、
ハリルホジッチ元代表監督の会見をとりあげていた。
きのうは韓国と北朝鮮の代表による、南北首脳会談がおこなわれ、
朝日新聞でも第一面はもちろん、ほかにもおおくの紙面をさいて
くわしくつたえている。
わたしはハリルホジッチ氏の会見に関心があったけど、
それにしてもまさか南北首脳会談をさしおいて、
反論会見をあつかうとはおもわなかった。
朝日新聞に、どんな政治的判断があったのだろうか。
マクラとして ハリルホジッチ氏のはなしをもってきたのではなく、
はじめからおわりまでハリルホジッチ氏の更迭が話題だ。
これは、冒険といっていい紙面編成ではないか。

1時間半にわたる会見で、ハリルホジッチ氏は
これまでに自分たちのチームがなしとげてきた実績をあげ、
選手とのコミュニケーションに問題はなかったとはなしている。
いまさらハリルホジッチ氏が代表監督にもどれるはずもなく、
みのりのある会見にはならないとおもっていたけど、
ハリルホジッチ氏としては、こうした場をもうけて
それまでのながれをはっきりつたえておきたかったのだろう。
ハリルホジッチ氏は、日本サッカー協会への失望といかりをおさえ、
批判ばかりではなく、フェアに状況説明をしようとした印象をうける。
これからも日本のサッカーを応援しつづけるとエールをおくり、
比較的きれいなおわかれとなった。

会見では、2人の選手に問題があった、
とハリルホジッチ氏はにおわせている。
具体的には本田と香川であり、
もしこの2人が西野新体制のもとで「復活」すれば
じょうずにごねてよかったね、という形だ。
すごくあと味にわるい監督交代にうつる。
ほかの選手たちとハリルホジッチ氏がうまくいっているのなら、
2人をはずせばすむはなしであり、
監督をささえるよりも
一部の選手の機嫌を優先させた日本サッカー協会の判断が残念だ。

posted by カルピス at 10:01 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする