子ネコが家にやってきてから一週間がたつ。
わがやにつれてきたとはいえ、
ネコがすんなりいついてくれるとはかぎらない。
ネコは、家が気にいらなければ、にげだしてしまうので、
どこかへいってしまうのではないかと心配していた。
つれてかえったつぎの日には、はでにあそびはじめ、
かわいい声をきかせてくれたので、
どうやらわがやになじんでくれたようだ。
家にきてから3日たったとき体重をはかると850グラムだった。
ネットでネコの体重をしらべると、生後6週間くらいのようだ。
こんなにちいさなネコが、これまでよくひとりで生きてきたものだ。
病気にもかかってないし(たぶん)、ノミもいない。
お母さんネコとはぐれてから、どうやって生きてきたのだろう。
子ネコとくらすのは、ずいぶんひさしぶりだ(10年以上)。
また子ネコとネコじゃらしであそべるとはおもわなかった。
なにをしてもかわいい。
わたしがからだにふれると、ねばりつくようなひくい音をだして、
ここちよさをおしえてくれる。
ミャーミャーというよりは、ミュンミュンとかぼそい声をあげる。
たくさんあそび、たくさんたべて、
つかれはてるとコロッとねてしまう。
子ネコがあそぶエネルギーのすさまじさにおどろいている。
名前は「ココ」にした。
ココア色なので、ココアにしようかとおもったけど、
ココアはよくありそうだ。ココアから「ア」をとって「ココ」。
もっとも、名前でよぶのに、こちらがまだなれておらず、
「かわいいニャンコだね」と、名前ぬきでよびかけるときがおおい。
ココのおかげで、家にかえるのがたのしくなった。
ココのことをかんがえただけで、胸がポッとあたたかくなる。
配偶者の表情も、ずいぶんあかるくなった。
ピピは自分の子どもみたいな気がしてたけど、
ココは孫のようにおもえる。
孫なので、なにをされても ただかわいい。