Wカップまでにくまれたさいごの試合で
日本がパラグアイに4−2でかってしまった。
ハリルホジッチ前代表監督の解任をめぐる
日本サッカー協会のやり方にがっかりしたわたしは、
かったとはいえ、すなおによろこべない。
ひねくれた心境でWカップをむかえるのが とても残念だ。
2006年のドイツ大会のまえにも、
日本代表はドイツをあいてにいい試合をした。
でも本番では、2敗1わけと、グループリーグ敗退でおわっている。
Wカップまえに、どれだけいい試合をしても、
本番での対戦とは まったく関係がない。
これまでがひどすぎたので、ようやくまとまりがみえたチームに
ひと安心するのはわからないでもないけど、
だからといってコロンビアにかてる道筋がみえてきたわけではない。
日本代表として 4年半ぶりの逆転勝利をおさめてしまい、
しかも相手は格上のパラグアイだ。
たのみのつなである運を つかいきったのでは、と心配する。
えらばれた選手たちのちからを、どうやって最大限にひきだすのか、
わたしはハリルホジッチ氏の分析と作戦に期待していた。
Wカップ本番のために、スッキリしない試合をくりかえしながら、
選手たちのくみあわせをためしてきた3年間が、
2ヶ月まえに突然の解任でチャラとなる。
Wカップ観戦のたのしみをうばわれたわたしは、
まっすぐな気もちで、日本代表を応援できなくなった。
西野監督は、スイス戦から10人をいれかえて
パラグアイ戦にのぞんでいる。
ひかえ選手中心のメンバーがいい結果をだしたために、
本番では どの11人をおくりだすのかがたのしみになった。
たのしみとはいえ、いい結果をのこしたら残念という、
ややこしい気もちでの観戦となる。
こうした状況をまねきながら、日本サッカー協会は、
どんな結果におわっても まともに反省なんかしないだろう。
もやもやした気もちのまま、
Wカップ本番が一週間後にせまってきた。