子ネコのココとくらすようになって2週間がすぎた。
子ネコらしくよくたべ、よくあそび、
なにをしても ものすごくかわいい。
体重が、850グラムから、1200グラムにふえ、
まえはネズミがおおきくなったような体型だったのが、
いまでは、いくらかネコらしいスタイルだ。
あんまりはやくおおきくならないで、とおもうようになった。
ココのあたまのなかは、とにかくあそぶことでいっぱいのようで、
じっとしているときはほとんどなく、
いろんなものをおもちゃに はげしくうごきまわる。
兄弟がいれば、いっしょにあそぶのだろうけど、
ココはひとりなので、わたしたちがあそぶあいてをする。
ココのお気にいりは、わたしの手のひらとのたたかいで、
耳をふせ、獲物にとびかかるように、
本気でわたしの手のひらにたたかいをいどんでくる。
ツメをたて、ひっかき、ガジガジとかじりつくので、
わたしの手はキズだらけだ。
ずっとあいてをしてやらなくても、
ひとりでじょうずにあそんでいる。
ただ、そばにいるのがだいじみたいで、
わたしのからだにふれながら、はでにあそび、
わたしのからだを基地にして、でかけては またかえってくる。
わたしをたよる、そんなうごきをみると、
ココはわたしをお母さんとおもっているのかもしれない。
お母さんネコがいたら、シッポであそんでもらうところだろう。
子ネコを相手にしてさえ、キズだらけになるのに、
ライオンのエルザをそだてたジョイ=アダムソンさんは、
どうやっておさないころのエルザとあそんだのだろう。
エルザが本気でじゃれてきたら、ライオンなので、
ものすごいちからだろう。
ちからをおさえて人間とあそぶのをエルザにおぼえさせるため、
アダムソンさんは、エルザがまだちくて、
自分のほうがちからでかつときでも、
ちからずくでエルザのうごきをおさえないよう、
注意してあそんだ、と『野生のエルザ』にかいてある。
本をよんだときは、なるほどなー、と感心したけど、
ココのはげしいうごきをみると、ちからをおさえてあそぶって、
どうやるのか、ほんとにできるのか、不思議におもう。
ココはテレビ、とくにサッカーの試合がすきで、
選手のうごきに反応して画面を手でおさえようとする。
Wカップがおわるころには、
傷だらけのディスプレイになっているかもしれない。