W杯グループH
日本対コロンビア
仕事で車にのっていたら、メーターが7777キロをさした。
日本がきびしい結果になるのをのぞんでいるわたしにとって、
この幸運は、どうでるのだろう。
試合開始3分に、香川のシュートを、コロンビアの選手が
手をつかってふせぎ、日本はPKをえる。
香川がきめて、ねがってもない形での先取点となった。
そして、ハンドをおかしたサンチェス選手はレッドカードで退場に。
日本は、先取点をえたうえに、相手が10人と、人数でも優位にたつ。
とはいえ、はやい時間帯に相手が10人になると、
意外とむつかしい試合になりがちだ。
しばらくは、日本がせめこむけど、
じきにあいてがじょうずにまもるようになる。
せめなければならないコロンビアが、まえにでてこない。
日本はうしろでゆっくりボールをまわすだけで、
迫力のある攻撃がしだいに影をひそめていく。
香川もうもれてボールをさわれない。
もたもたしてると、フリーキックをコロンビアにきめられて
1−1の同点においつかれる。
人数は、あいかわらずひとりおおいのだから、
あわてる必要はないけど、ながれとしてはいやなかんじだ。
後半は、日本が気もちをきりかえたように攻撃のスイッチをいれる。
コロンビアのエース、ハメス=ロドリゲスがでてきたけど、
コンディションがじゅうぶんでないようすで、
決定的な仕事ができない。
コロンビアは、ほかにもケガをしている選手がいるそうで、
4年前とはべつのチームであり、迫力のある攻撃がつづかない。
10人ではしりまわるうちに、
コロンビアの選手たちはさすがにつかれてきて、
ボールをうばいにいけなくなった。
いっぽうの日本は、せめこみながらも、
いつものようになかなかきめきれない。
このままでは、10人のコロンビアをおいつめられない。
そんな状況の後半28分に、
大迫がようやくコーナーキックをヘディングできめて
2−1とかちこす。
ボールをよくおさめるものの、
シュートをきめきれないのが特徴ともいえる大迫が、
ようやくだいじな場面で仕事をした。
そのまま日本はなんとかにげきって、
初戦でまさかのかち点3を手にいれる。
日本はなにがよかったのだろう。
試合開始そうそうの得点と、
相手が10人になった幸運をさしひいても、
日本の選手たちは気迫のこもったプレーをみせた。
なんだかんだいっても、
さいごのところはけっきょく気迫がものをいう。
この大会は、よわいといわれている国が意外と善戦しており、
そのながれを日本がうまくいかした形だ。
格上のコロンビアは、日本をあいてに、
なかなかうまくいかないのでいらついていた。
きょうのコロンビアは、グループHでいちばんよわいチームだ。
いちばんつよいとおもわれていたコロンビアから
かち点3を手にした日本は、これでいきおいがでるだろう。
わたしとしては残念だけど、
グループリーグ突破の可能性がたかくなった。