げんきにあそびまわるココ(子ネコ)は、
網戸にも興味をしめし、よじのぼってあそぶようになった。
このままでは、網戸がやぶれてしまうので、
ステンレスやアルミ製の網をホームセンターでかってくる。
家には網戸が10枚ほどあり、
夏をむかえるまえに、ぜんぶはりかえようとおもう。
ココが外にでるようになると、ほかのネコとのつきあいから、
どうしてもケガや病気をもらってしまう。
家のなかだけを生活圏として、そだてる方針だ。
ネコを家のなかでかうのは かわいそうだろうか。
これまでいっしょにくらしたネコたちは、
ぜんぶ外へ自由にでいりしていた。
ネコたちは当然のように外へあそびにでかけ、
おなかがすくと家にかえってくる。
ご近所さんの庭でいたずらしないか心配だし、
さきほどもかいたように、どうしてもケガと病気が
もれなくセットになってついてくる。
まえにいたピピは、ほんとうに、
あきれるくらい病院にかよった。
よわいくせにケンカのすきなネコだったようで、
ふかいキズをおい、シッポがちぎれそうな危機があったし、
腰をいためうごけなくなったりした。
そのたびに、獣医さんから「外にださないで」としかられたものだ。
外にでるほうが、ネコにとってはストレスです、といわれる。
おなじ職場につとめるわかい職員の家で、
さいきん子ネコが1匹うまれ、そだてているという。
さぞかしかわいいだろうとはなしをきくと、
ぬけ毛がひどく、部屋がよごれるので、
お母さん(人間)が子ネコを外にだしてしまったそうだ。
いろんな事情があるにせよ、
部屋がよごれるからといって、外においだすのはいただけない。
自分のことを棚あげしていわせてもらうと、
ネコがすきだといいながらも、
ちゃんと世話ができるひとはそうおおくない。
でも、ネコっかわいがりしながらココとあそんでいると、
こうしたつきあい方が、はたしてココにとってしあわせなのか
かんがえてしまう。
わたしの都合で、ココを子どもあつかいしているだけなのでは。
すこしまえの朝日新聞に、「ペットの自由」が特集になり、
動物福祉の基本となる「5つの自由」が紹介されていた。
・飢えと渇きからの自由
・不快からの自由
・痛み・負傷・病気からの自由
・本来の正常な行動がとれる自由
・恐怖や抑制からの自由
のらネコだったココを わたしの家につれてかえったのは、
わるくない判断だったとおもう。
では、これからココを どういう環境のもとでお世話するか。
あるていどの自由をうばうのはしかたがないとして、
家のなかでかうのが ココにとってどうなのかは
わたしとしてもはじめてのこころみなので、よくわからない。
ずっと家のなかですごせば、その環境になれ、
ストレスをかんじないで生きていけるかもしれない。
どうしても外にでたいと、おおさわぎするかもしれない。
まずは、網戸をはりかえて、よじのぼってもだいじょうぶにする。
家のなかだけですごすのを、
あたりまえの生活だと、ココがうけいれてくれたらいいけど。