WカップグループH
日本対セネガル 2−2
あのセネガルをあいてに、
一歩もひかずたたかった日本の選手たちはすばらしかった。
すくないチャンスを なんとかものにしたのはセネガルのほうで、
日本のほうが決定的なチャンスをつくれていた
(個人の印象です)。
あとからふりかえり、かてた試合だったということに
おどろいている。
日本はコロンビア戦とおなじメンバーでのぞむ。
セネガルをあいてに、ビビらずにボールをまわす。
前半11分に、川島のまずい守備から先制されても、
気おちしたようすをすこしもみせず、
あわてずにボールをつないでいく。
なんど目かのチャンスに、乾がきめたシュートはうつくしかった。
まさにセクシーな線をえがいて ゴールにすいこまれていく。
この1点で、日本は自信をとりもどし、
自分たちのスタイルで攻撃をつづけていく。
後半26分に、セネガルがゴリゴリおしこんで2点目をきめる。
しかし、セネガルにかちこされても、このまま まける気がしない。
日本の選手たちは、おちついて自分のやくわりを
しゅくしゅくとやりつづけている。
足がはやいセネガルの選手たちは、
ピッチ全面をひろくつかってゴールにせまってくる。
そんなセネガルをあいてに、日本はあわてないで対応しつづけた。
長谷部と柴崎が相手のパスコースをよみ、
あぶない場面を事前につみとっていく。
柴崎のたてパスは、セネガルからするとよみにくいようで、
柴崎のちいさなからだから、
ズバッとキラーパスがなんどもけりだされる。
そして後半33分に、乾からのパスを本田がきめて同点。
試合はそのまま2−2でひきわけたけど、
冒頭にかいたとおり、
ひきわけてほっとしているのはセネガルのほうだろう。
日本はかち点3をのがした残念な試合といえる。
この試合の3時間後におこなわれた
おなじグループHのコロンビア対ポーランドは、
3−0でコロンビアがかっている。
この結果、日本はつぎのポーランド戦で、
かつかひきわけるかで、決勝トーナメントへの進出がきまる。
Wカップ本番がはじまるまえは、
だれがこんな日本の活躍を予想しただろう。
ただ、結果よければすべてがチャラになるわけではなく、
ハリルホジッチ前監督をでたらめな理由から解任した
日本サッカー協会にたいする不信感はそのままのこっている。
選手たちの自信にあふれたプレーをたのもしくおもいながらも、
そのことと、解任にいたる協会のやり方は、わけてかんがえたい。
西野監督が、1勝1わけと、結果をだしたために、
協会の責任は、かえってうやむやにされそうなのが残念だ。