けさ「きらクラ!」の再放送をきいていたら、
ふかわりょうさんが、夏ならではの音として、
サイクリングのあとに水シャワーをあびるときの
もんぜつする音を再現していた。
ふかわさんは、朝のサイクリングを日課にしており、
そのあとあびるキンキンにひえた水シャワーが
たまらないのだという。
水道水からでる水は、冷蔵庫とは関係ないのだから、
キンキンにひやされて サービスされるはずがない。
温水ではなく、すこしもあたためてない水をあびると、
たしかにものすごくつめたくかんじるので、
ふかわさんはそれを おもわずおおげさに
「キンキンにひえた」と表現したのだろう。
キンキンかどうかはともかく、
とても気もちよさそうに ふかわさんがはなすので、
わたしもやってみたくなった。
きのう・きょうと、わたしがすむ町も、気温34℃と
梅雨あけまえとしては めちゃくちゃなあつさで、
ゆうがた職場のちかくをジョギングしたときは、
まだ気温が32℃もあった。
からだがあつさになれてないので、
いつもより さらにゆっくりはしる。
そして、クールダウンにヒンズースクワットを300回してから
シャワーをあびた。
はじめは温水で汗をながし、そのあと水にきりかえて
からだの熱をおさえる。
たしかに気もちいいし、そのあとあるいて家にかえっても、
まだからだはすずしさをたもっている。
部屋の温度が32℃もあったのに、
ぜんぜんあつくなく、26℃くらいにかんじられた。
夕ごはんをたべるにつれ、またあつくなってくるわけだけど、
水シャワーをあびたあとのすずしさは、なかなかオツなものだった。
温水だけのシャワーでは、いつまでも汗がひかない。
さいごは水シャワーにきりかえ、しばらくモンゼツするのがコツだ。
夏のあつさをのりきる、ヒントがかくされているのかも。
わたしは わかいころ農業研修で、標高500メートルの村で
一年くらしたことがある。
冬は雪にとざされるかわりに、夏はすごしやすい。
昼間は30℃以上に気温があがるけど、夜になると、
冬のかけふとんが必要なほどすずしい。
その村ですごすとき、夏は昼ごはんをたべるまえに
水風呂につかった。
山の水をホースでひいているので、
おおげさでなく「キンキン」にひえている。
はげしいのら仕事で 熱をもったからだを 水風呂にひたすと
ふかわさんがいうところの、
しばらくはモンゼツの声をあげたくなるほどつめたいけど、
そのうちにからだがなれて 快感にかわる。
そのあとしばらく からだスベスベ状態がつづき、
生まれかわったように 世界を肯定したくなる。
きょうの「きらクラ!」をきき、ひさしぶりに水シャワーをあびたら、
記憶がいっきによみがえり、水風呂のたのしさをおもいだした。
夏のあつさをためくよりも、あつさをごちそうにかえる工夫があれば、
得がたい季節として 夏をもっとまちわびるかもしれない。
はじめから水シャワーでは、汗がながれないので、
しばらく温水をあびたあとのほうが水シャワーは気もちいい。
ただからだの熱をさましただけなのに、
そのあとビールがなくても、しあわせなひとときを味わえる。
適切に水分をおぎない、からだの熱を水シャワーや水風呂でさげれば、
あつさもまた 季節ならではの けっこうなおたのしみとなる。
まず汗をしっかりかききるのが 水シャワーへの第一歩であり、
ねぼけたからだでシャワーにうたれるだけでは、
水シャワーの快感を味わえない。