2018年07月20日

木下藤吉郎的な発想による野菜販売

すこしまえのブログに、職場(介護事業所)の仕事として、
農家の野菜をあつめているとかいた。
http://parupisupipi.seesaa.net/article/460472163.html?1533648608
7軒の農家をまわり、袋につめられた野菜を、
1袋85円でぜんぶかいとっている。
まだ野菜販売は はじまったばかりで、
農家の方も、どんな野菜を、どれだけの量いれたら、
お客さんに100円でかってもらえるかが まだよくわからない。
松やサカキをだす方もおられたけど、さっぱりうれなかった。
また、いまはじゃがいもとキュウリが
どこの家でもよくとれており、
膨大な数の袋がうれのこっている。
ぜんぶかいとります、をうりにしているので、
いまのところ、農家の方が用意してくれた野菜は
ぜんぶ85円でかいとっている。

うれるかどうかわからなくても、
とにかくぜんぶかいとるのは、
木下藤吉郎的な発想だとおもった。
秀吉が、まだ木下藤吉郎だったころ
(「仮面の忍者 赤影」のナレーションみたいだ)、
どこかの城をせめおとすとき、
作業にあたる足軽や農民たちに、まず酒や料理をふるまって
くつろぐことから とりくみをはじめている(うろおぼえ)。
がんばれ、がんばれと、やみくもに仕事をいそがせるのではなく、
まずリラックスしてもらい、ちからを温存し、
気もちもかるくなったところで
本来の仕事にとりかかってもらうのが、藤吉郎流だ。

こまかい条件をつきつけるのではなく、
野菜をぜんぶかいとります、といわれたら、
野菜をうりにだす農家の方たちは、やる気がでるだろう。
気もちよく野菜づくりにとりくんでもらったうえで、
すこしずつ事業所側の要望をつたえたら、
スムーズに野菜販売がすすむのではないか。

1袋に85円しはらうのは、しかも現金で毎回お金をわたすのは、
予想していたとはいえ、あんがいめんどくさい。
85円を1単位とすると、とうぜんながらこまかなおつりが必要となる。
85円の倍数で、比較的おだやかなのは、

85×1=85円
85×2=170円
85×3=255円
85×4=340円
85×5=425円
85×6=510円
85×7=595円
85×8=680円
85×9=765円
85×10=850円

6袋の510円ぐらいで、
あとはどんな数の袋を出荷されても、
しはらうには たくさんの小銭がいる。
農家の方が、家におられるときは おつりをおねがいできるけど、
野菜だけがおかれていて、だれもいないときに
595円なんてしはらいがあると
小銭をジャラジャラ用意しなければならない。
おつりを用意しようと銀行で両替しようとしたら、
コインからコインの両替はできず、
また、1000円札をいれても、50円玉への両替はうけつけなかった。
毎朝おつりの心配から わたしのいちにちははじまっており、
このキャッシュレスの時代に、
いったいなにをやっているのかと ちからがぬける。

それもこれも、木下藤吉郎的な世界戦略のためだ。
気もちよく野菜づくりにとりくんで、
農家の方に、やりがいのある毎日をすごしてもらいたい。
つづけていくうちに、木下藤吉郎が、
豊臣秀吉になっていくだろう。

posted by カルピス at 20:47 | Comment(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする