ファッションに知識と関心がなく、あつさ さむさをしのげ、
きゅうくつでなければ だいたい満足して身につけるほうだ。
ただ、夏は はくズボンがなくてこまっている。
これまでは、5年以上まえにユニクロでかった
うすい生地のジーンズで なんとかきりぬけていた。
3本かったので、洗濯すれば、そのジーンズだけでも夏をこせた。
ただ、ズボンは消耗品であり、はきつづけているうちに、
生地がうすくなってやぶれてきた。
いまは、1本だけが なんとかひとまえでもはける状態だ。
こまってしまい、ユニクロへいくけど、
まえはあつかっていたうすい生地のジーンズがない。
すずしく夏をのりきる、とうたっているズボンがあるけど、
わたしごのみのデザインではないし、
うすいわりに値段はそんなにやすくない(4900円とか)。
いいものはやすい、というのが、
かいものにおけるわたしの方針だ。
路線をかえ、作業用のズボンなら いいのがあるかもと、
ワークマンをのぞいてみた。
これがあたりで、地味だけど、
わたしがもとめていたようなうすい生地のカーゴパンツをみつけた。
しかも980円。
なんかいかはいてみると、とてもすずしくて
わるいところがみあたらない。
もう1本かおうとワークマンをたずねたら、
おなじものはもうなかった。
かわりに にたような生地のズボンを1500円でかう。
これも、はじめにかったものよりはおちるけど、そうわるくない。
こまかいサイズわけはなく、Mサイズをえらんだら、
すそなおしをしなくてもぴったりだった。
ズボンを試着して、そのままレジへもっていけるのは
かなりおとくな気分だ。
細身のプロポーションを維持していると、
こういうときにたすかる。
わかいころは、半ズボンで夏をすごしていた。
わかいといっても30代だ。
よく職場がゆるしてくれていたものだと、
上司のふところのふかさに感心する。
当時は介護事業所につとめており、そとで廃油せっけんや
牛乳パックを再利用して紙すきをするのがわたしの仕事だった。
あついので、半ズボンをあたりまえのようにはいていた。
職場だけでなく、その格好で配達や営業(のようなこと)をしており、
いかに世間しらずのバカだったかが、いまはわかる。
とにかく、30代までは半ズボンで夏をすごしており、
夏のズボン問題は、40代になってから切実となった。
これをかいていておもいだしたけど、
わかいころは、しょっちゅう東南アジアの国々へでかけており、
ズボンも旅行さきでかっていた。
あつい国なら、その国ではかれているズボンをかえば、
やすくすむし、日本でかうものよりすずしい。
でも、このごろは歳のせいか、かいものがめんどくさくなってきた。
日本の夏をすごす準備に、旅行先でズボンをさがすなんて
どーでもいいことにおもえてくる。
こまったときに、日本でかえばいいやと、
このまえのタイ旅行では、町あるき用に
民族衣装みたいなデザインのズボンを1本かったきりだ。
夏のズボンは、ワークマンにかぎる。
もしかしたら、秋も、そのあとにくる冬も、
ワークマンにたよる日々がはじまったのかもしれない。