家から車で30分のところにある海岸でまちあわせ、
レース仲間とシュノーケリングをたのしむ。
ほかにはひとがだれもいない。
ひとつの入江が、わたしたちふたりだけのプライベートビーチだった。
このところの猛暑で、わたしのすきな水風呂につかってもなまぬるく、
ここちよいつめたさを 味わえなくなっていたけど、
海の水はさすがにひんやりしている。
すこしおよぐだけで、もうはだざむくなり、岩のうえでやすむ。
波がなく、ひとの気配もなく、セミのなき声しかきこえない。
ものすごくしずかな海を独占しているのが不思議なかんじだ。
午前ならさすがに海水浴客がいるだろうけど、
わたしたちがおよぎはじめたのは3時半だったので、
ほんとうにひとがいない。
こんな海岸に、車ですぐにこれて、駐車場にもこまらないのだから、
なんて島根はすてきなんだろうとおもう。
水中メガネからみる景色は、
さすがにサンゴ礁ほど色あざやかではないけど、
さかながあたりまえにおよいでいる。
もうすこしにげたらとおもうのに、
ひとがちかづいても、のんびりおよぎつづけている。
なによりも水がすきとおっていて、波もなく、
ただよっているだけで気もちいい。
1時間ほどで浜にあがる。
海岸ちかくの砂がキラキラかがやいていて とてもきれいだ。
シャワーの設備などないので、
ポリタンクにもってきた水で水あびをする。
からだはいいかんじにひえたままだ。
家にかえるまで、エアコンをつけなくても平気だった。