「好きなひらがな」ランキングがのっていた。
1位は「あ」で、以下「ゆ」「み」「な」とつづく。最下位は「に」。
デイリーポータルZでも
100人にきく「推しひらがな総選挙」が実施されている。
http://portal.nifty.com/kiji/170929200803_1.htm
結果はbeのアンケートとあまりかさなってない。
ちなみに、おなじデイリーポータルZの記事で
「外国人に『推しひらがな』を聞く」では、
http://portal.nifty.com/kiji/170925200754_1.htm
「ゆ」が1位で、2位が「ふ」だった。
beの記事には、アンケートによせられた回答に、
市町村合併などで増えたひらがなの新地名に対しての異論が噴出した。
とある。
すきなひらがなをたずねられているのに、
ひらがなに文句をいったり、漢字のよさを主張するなんて、
なにをかんがえているんだ。
漢字ずきのひとは、これだからめんどくさい。
わたしの文章は、漢字がすくないので、
自然とひらがながおおくなる。
ひらがながすき、というよりも、
なるべく漢字をつかいたくない方針にすぎず、
とくにすきなひらがなはない。
いちばんすきなひらがなは?
なんてかんがえたこともなかった。
わたしが漢字をつかいたくないのは、梅棹忠夫さんの影響だ。
梅棹さんは、論文でも漢字のすくない文章をかく。
有名な『文明の生態史観』は、
トインビーという人がやってきた。歴史家として、たいへんえらい人だということだ。その著書は、いくつか翻訳がでているので、わたしも、そのうちの二つをよんだ。
というかきだしではじまっている。
梅棹さんのおかげで、漢字がすくなくても
それはそれで、ちゃんとした日本語なのだと
自信をもってひらがなのおおい文章がかける。
梅棹さんがひらがながきのタイプライターをつかっていたとき、
フォントにも気をくばっていた。
一般によくつかわている明朝体は、ひらがなにあわないとかんがえ、
もっとまるまったフォントを発注している。
ひらがなにあわせたフォントでかかれた日本語は、
ほんとうにうつくしい。