3つの事業所が、それぞれのとりくみを発表する
実践報告会がひらかれた。
きょねんは、わたしの職場が、
自分たちの実践だけを発表している。
こんかいは、ほかの2ヶ所の事業所にもおねがいし、
合同実践報告会として、60名の方が参加する会となった。
そのうち、放課後等デイサービスの事業所は、
以前わたしもかかわっていたところだ。
数年まえよりもはるかに専門性をたかめ、
子どもたちのちからをうまくひきだしている。
子どもたちが笑顔ですごせる場所となるよう、
構造化やペクスを積極的にとりいれた活動が
みごとに実をむすんでいる。
あれだけのとりくみができている事業所は
すくなくともわたしがすむ町にはひとつもない。
論理的なはしらがしっかりしており、
子どもたちをおもう気もちもほんものなので、
これからもいいとりくみを展開していくだろう。
わたしがいたら、足をひっぱっていただろうから、
いいときにやめてよかったと、ほんとうにおもった。
障害者がはたらく場として、
クッキーづくりにとりくむ事業所からは、
大人になってもかわれるという実践が発表された。
いろんなつまずきでこまっていたひとも、
はなしをじっくりきいてくれ、おちついてはたらける
物理的な環境がととのっていれば、
仕事と生活に、はりあいをかんじられるようになる。
自分のちからをいかし、仲間やスタッフと、
いっしょにはたらくよろこびがつたわってきた。
さいごに、わたしがつとめる事業所の発表がある。
わたしの職場は、専門性という視点からは
できてないことがおおいけど、
よくいえばフットワークのかるさ、
実態としては、こまかなことをいわない、
雑なところが魅力となっている。
きょうのような会をよびかけたり、
そろばん勘定ぬきでカフェをひらいたりと、
わかいスタッフがのびのびと仕事をする環境にある。
発表者は、これまで大切にしてきた理念を
どう継承し、発展させていくかを課題としてあげた。
自分たちの事業所ばかりを発展させるのではなく、
おなじような場がいくつもできていけば
障害をもったひとも、地域のひとも、
くらしやすい町になっていくだろう。
また、ひるまの活動の場は、いまのかたちでいいとしても、
生活の拠点づくりが 切実にもとめられる段階にきている。
具体的にはグループホームへのニーズがたかまり、
いまや開設が責任ともいえる状況にある。
いつまでも理事長だのみの事業展開ではなく、
次回は、グループホームにとりくむ報告を期待したい。