FIFA年間最優秀選手賞を受賞した。
W杯ではクロアチアのキャプテンとして
チームを準優勝にみちびいている。
172センチとこがらなのに、
おおきな選手たちと対等にやりあうすがたが印象にのこる。
サッカーライターの西部謙司氏が受賞にからめ、
モドリッチの経歴を紹介している。
https://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/nishibe/index.html
モドリッチは、わかいころに
ディモナザグレブと10年の契約をはたしながら、
ほかのチームに2どもかしだされている。
ピッチ状態がわるく、ラフプレーのおおいリーグで実力をつけ、
やがてイングランドのトッテナム、
さらにレアル=マドリーへとキャリアをたかめてきた。
西部氏は、ガンバ大阪にいた宇佐美選手をひきあいにだし、
長所はどこまで行けるかの可能性を表すが、実際にどこでプレーできるかは弱点で決まる。
とのべている。
ふつう、弱点には目をつぶり、
得意な面をのばしていくほうがいい、
といわれがちなのに、サッカーは反対の現象がみられるらしい。
弱点があるとそこをねらわれ、
けっきょくはポジションをとれず、
居場所をえるのがむつかしくなるからだ。
日本では、わかい才能をちやほやだいじにしすぎて、
きびしい環境を体験させずに育成の期間をすごしがちだ。
ゆたかな才能をのばしたいのであれば、
きびしい要求をつきつけていく方針が必要となる。
長所だけを大事にしても本人が後々苦労するだけなのだ。可愛い子には旅をさせよというが、才能の大きな選手に対してはより厳しい要求をつきつけるべきなのだ。
とても日本的なかんがえ方で、すんなり納得できる。
不得意には目をつぶり、得意をのばす、というのは、
わたしの感覚からいうと、欧米型のかんがえ方だとおもっていた。
それがサッカーにおいては逆で、
にが手なプレーでも、最低限はできないと
つかってもらえないというのが意外だ。
苦手の克服を、などという、いかにも日本的で、
ガチガチにかたく おもしろくない美意識が、
むしろ外国で一般的というのがおもしろい。