2018年10月12日

『夜廻り猫』のコミックが気になってきた

お世話になったひと(ネコずき)へのプレゼントとして、
コミック版『夜廻り猫』の第1巻をかったら、
ものがたり性をかんじさせる表紙に感心してしまった。
よんでみたいけど、プレゼントなので、
包装をはがすわけにいかない。
ネットの『夜廻り猫』は、単行本の編集にいそがしいからと、
二週間ちかく新作がよめなくなっていた。
遠藤さんに、ながいあいだあえなくてさみしいので、
いぜん公開された作品をネットでよみ、
『夜廻り猫』ロスをしのいだ。

記念すべき第1話に登場する遠藤さんは、いまよりスマートだ。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/1
遠藤さんが、涙のにおいをパトロールしているのは
いまとおなじだけど、フリーハンドでコマの線がひいてあり
でてくる青年はきわめて雑にかかれている。
こんな下絵みたいなかたちで『夜廻り猫』はデビューしたのか。

青年が、
無職で資格も 手に職もなくて
恋人も友人もいなくて
バカでブサイクで、
松屋のカレギュウ 食う金もないんだけど

と、遠藤さんにぐちっても、
遠藤さんは「そうか・・・ では」
とすごくそっけない。
「お互いがんばろう 俺もだ!じゃあ」
と、かるくおわかれしている。
女の子が似たようななやみをうちあけたら、
「おまいさんは がんばっている」
みたいなセリフを遠藤さんはいいそうなのに、
ダメをこじらしている青年にたいしては、
ずいぶんつめたいのがおもしろい。
なにかを期待していた青年は、
そんだけ!?
その猫缶をくれて
それが藁しべ長者になるとかないの!?

とあせってしまう。

『夜廻り猫』の第1巻をプレゼントしたひとは、
「ずいぶんシュールですね」
と、わたしが『夜廻り猫』にかんじている印象と、
すこしちがう感想をはなしてくれた。
第1巻は、ネットに公開されている作品と
おなじなのか、かえてあるのか。
ダメな人間もうけいれてくれるから『夜廻り猫』がすきなのに、
もともとの遠藤さんは、
「お互いがんばろう 俺もだ!じゃあ」
とつきはなすひとなのだろうか。
プレゼントしながら まだよんでない第1巻が気になってきた。

posted by カルピス at 22:14 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする