フルマラソンに挑戦した記事をよんだ。
「まったく運動してこなかった30代がフルマラソンを走る」
https://dailyportalz.jp/kiji/full-marathon_30s/page/1
小・中・高と帰宅部で、大学は美大。
地主さんはこの30年間、ほとんど運動をしてこなかったという。
なぜかフルマラソンをはしるはなしがもちあがり、
9月の「オホーツク網走マラソン」にむけて、4月から練習をはじめる。
タイトルどおり、運動してこなかったひとが、
フルマラソンにいどんだらどうなるのか、
この記事は貴重な記録となっている。
練習をはじめたばかりのころは、
6キロはしるのが精一杯で、ペースもキロ7分とたいしたことない。
でも、週4回の練習をつづけるうちに、
10キロを5分25秒のペースではしれるようになっている。
わたしは6分20秒がせいぜいなので、それより1分もはやいペースだ。
初心者でありながら、あるいは初心者だから、
どんどんタイムをのばしていく地主さんに シットをおぼえる。
やがて、10キロのペースが5分をきる。
これはそうとうはやい。
わかさなのか、はしればはしるほど記録がのびている。
ただ、きゅうにたくさんはしりすぎたせいで ヒザがいたくなり、
1ヶ月ははしらないよう、医者に練習をとめられる。
そのあとメキシコへ取材にいったときに体調をくずし、
熱と下痢で入院し、1週間うごけなくなっている。
それでも9月中旬には、
10キロを5分半のペースではしれるまでに回復した。
そして、9月30日にレースの本番をむかえる。
練習をはじめたころは56キロだった体重が、
レースまえには58キロまでおとしている。
ただ、
ダイエットは炭水化物を抜く、という感じで、バナナや十割そばばかりを食べた。
と、ぜんぜん炭水化物をぬいていないのに、
糖質制限をしたつもりになってるところがへんだ。
結果からいえば、レースのとちゅうからあるいてしまい、
タイムは5時間32分とふるわない。
10キロを50分きるスピードではしれるひととは おもえないタイムだ。
ハーフとフルとはまるでつらさがちがう。
とちゅうまではスイスイはしれても、
まんなかをすぎるあたりで足がうごかなくなり、
ペースがガクッとおちる。
ペース配分をあやまったための初心者にありがちなミスだ。
(流氷のアイシングをしながら)天国だ。会場のみんなが優しい。完走したランナーにはみんなが優しいのだ。これがマラソンの醍醐味かもしれない。
ただね、もう走らないと思います。めっちゃキツいの。練習を思い出してもキツい。週4くらいのペースで5月くらいからは毎回10キロ走っていた。キツかった。向き不向きがあって、私は根っからの向かない人。ただマラソン大会自体は楽しかったので、人生で一度はアリだと思います。
ランナー歴はながいのに、スピードのないわたしは、
フルマラソンのベストタイムが、4時間38分でしかない。
30年間ほとんど運動をしてこなかった地主さんが、
練習のいきおいのまま4時間をかんたんにきったりしたら、
わたしはかなりがっかりしたとおもう。
それにしても、ごくフツーの33歳は、
マラソンにむけて練習をつむだけで
こんなにもタイムをあげていけるなんて、うらやましい。
わかさはどれだけのアドバンテージをひめているか はかりしれない。
「私は根っからの向かない人」
と地主さんはいっているけど、
練習のときにだしていたタイムは、
けしてむいてないひとのはしりではない。
22キロからつらくなった経験をいかし、
30キロくらいのながい距離も練習にとりいれて、
ぜひ2回目のフルマラソンに挑戦してほしい。
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