きのうのつづき。
仕事をしていても、ボジョレーの配達が頭からはなれない。
地味な仮装がうまくあたって、
栄光と達成感にみちた 人生最良の日となるのか。
あるいはすべってしまい、どうしようもない訪問になってしまうのか。
夕方から、2時間半かけて、8軒のおうちをまわる。
結論からいえば、どの訪問先でも立候補者はあたたかくむかえられた。
よくわらってくれたし、きよき一票も約束してくれた。
選挙に立候補するというと、けげんな顔をするひともいたけど、
おおむね冗談とうけとってもらえ、
訪問するわたしたちも、うけいれる利用者さんたちも、
あたたかでたのしい時間をすごせている。
すべての訪問をおえ、事業所にもどると、
ことしはどのペアもかなりレベルのたかい仮装なのがわかった。
芸能界にくらいわたしには、わからない仮装もあったけど、
わからなくても迫力だけで勝負できるような
ちからのこもった仮装におどろかされる。
広島カープの応援団という、地味な仮装のペアもいた。
男性職員が女性に、女性職員がおじさんにと、すこしひねりながら、
どこでもみかけそうなカープファンを再現している。
アラレちゃんがかぶさってしまい、2人が仮装していたけど、
どちらもそれぞれかわいかった。
立候補者とその秘書、というわたしたちの仮装は、
アイデアに自信があったので、
たかい評価をあつめるとおもっていたのに、
おもしろい仮装とみとめられながらも、まわりのレベルもまたたかく、
突出した存在とまではいたらなかった。
ただ、いつもはもっと豪華な景品やら食事券がおくられるのに、
ことしは業者さんからもらったせんべいとか、
ボジョレーを注文した酒屋さんがくれたティッシュとか、
しけた景品ばかりが理事長からわたされる。
イベントにお金をかけすぎて、経営がくるしくなってるのではと、
心配したくなるような、キレのない賞ばかりだった。
なんとかぶじに おおきなイベントをおえて安心した。
玄関先で立候補者を紹介するのは、予想以上にたのしくて、
もっとたくさんのおうちを訪問したくなった。
わたしはおそらく来年も地味な仮装路線をつづけるだろう。
ことしより、もっと気のきいたアイデアがうかぶだろうかと、
いまから1年さきのボジョレー配達を心配している。