2018年11月18日

朝日新聞の土曜日版beにのった アメリカ映画ランキングについて

朝日新聞の土曜日版beに
1970〜80年代のアメリカ映画ランキングがのっていた。
1位『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と入力するのは
けっこうたいへんだ。わかりやすい邦題をつけてくれ)
2位『スター・ウォーズ』
3位『ET.』
と、よくしられた作品がならぶ。
ベスト20まで、たいていの作品をわたしはみているけど、
はじめからおわりまでを ぜんぶみた、といえないのが3作あり、
そのどれもがSFだ
(『スター・ウォーズ』『ET.』『未知との遭遇』)。

1位の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が561票、
20位の『愛と青春の旅立ち』が256票で、票があんがいわれている。
1位と2位のあいだには、30票ほどしか差ない。
それぞれの作品に、いろんなひとが愛着をもっているのだろう。
調査の方法が、
「約70本のアメリカ映画から『もう一度見たい作品』を
いくつでも選んでもらった」とあり、回答者数は1318人。
どの作品もそれぞれ有名なので、
「いくつでも選んでもら」うと、
票がばらけて差がつきにくいのかもしれない。
『ゴッドファーザー』と『スタンド・バイ・ミー』をくれべ、
どちらがすぐれているかなんて いってもしかたないので、
「いくつでも選んでもら」うしかないのだろう。

記事には「忘れがたいシーン」として
『ゴッドファーザー』では馬の首、
『ロッキー』では恋人の名前をさけぶロッキーなど、
いくつかの有名な場面がとりあげられている。
作品名をただランキングするだけでなく、
ほんのちょっとしたセリフでも、
ふれると ふれないのでは ぜんぜんちがう。
こんなふうに紹介してあると、作品をなつかしくおもいだしやすい。

三谷幸喜さんと和田誠さんによる映画についての対談集、
『それはまた別の話』・『これもまた別の話』は、
ちょっとどころか、とりあげた作品について、
延々とふたりがかたりあっている。
映画ファン同士の対談というのは、よもやま話になることが多いんだけど、この連載ではできるだけ一つの映画を、細かく語っていきたいと思います。(和田)

映画雑誌『キネマ旬報』に連載された対談であり、
ひとつの作品について30ページをついやすのだから、
もしその作品をみていたら、とてもたのしいおしゃべりだ。
あまり映画にくわしくないわたしは、
おふたりがとりあげた作品のほとんどをみておらず、
『ダイハード』と『カサブランカ』くらいしか、
はなしについていけない。

おふたりの対話は、こまかな分析だけでなく、
もしこうだったら・・・と、
冗談をだんだんエスカレートさせていったりと、
脱線をふくめて、すごくマニアックな内容になっている。
はなしがこまかくなっていくほど
ファンにとってはおもしろいけど、
こまかいスキマにはいればはいるほど、
よむひとがかぎられてくる。
『それはまた別の話』みたいに、すごくマニアックで、
どんどんスキマへはいっていく評論をよみたい。

posted by カルピス at 21:02 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする