わたしの旅行ちゅうに、ココ(生後9ヶ月のオスネコ)が、
家じゅうをうごきまわるようになった。
まえは、3部屋だけにかぎるよう、戸をしめていたけど、
それを自分であけるだけの 知恵とちからがついた。
ゆくゆくは、自由にうごけるようにしようとおもっていたので、
ココがあそびまわって 部屋をあらしても
まあしょうがないか、とうけとめている。
こまるのは、外にでてしまうことで、
いまは外に興味をしめさないけど、
いったん外あそびのたのしさをしったら、
しょっちゅうおでかけしたくなるかもしれない。
ほかのネコとケンカされてもこまるし、
まいごになるのも心配だし、車との事故だっておこりえる。
もうひとつのできごととして、
ときどき台所にいれて ごはんをあげているキジトラが、
ほぼ わがやのネコとなった。
まえは、夜になると外にだしていたけど、
さむい日に外へおいだすのはかわいそうになり、
そのまま台所で一夜をあかした。
それからは、いちにちの半分を外で、
半分をわがやですごしている。
ココのあそびあいてになってくれ、
ココがあんまりしつこくじゃれつくと、
あいそをつかしてそとへでてしまう。
いつまでも「キジトラ」とよぶのはもうしわけないので、
むすこに名前をつけるようたのんだ。
まえにかっていたピピとチャコの名前をつけたのはむすこなので、
みたび名づけ親のセンスを発揮してほしかった。
キジトラは、とてもひとなつっこいネコなので、
「コナツ」はどうかといってきた。
コナツときくと、メスネコをイメージするけど、
キジトラは去勢してあるオスネコなのでいいかもしれない。
「キジトラ」とよんでいる期間がながかったせいか、
きゅうに「コナツ」とよびかけるのは あんがい いいにくい。
「コナツ」とよばれると、本人がいちばん
「なんのことか?」という顔をしている。
これまでのつきあいでわかったココの性格は、
あまりかしこいとはいえないけど、
好奇心がつよく、すこしでもうごくものに
つよい関心をしめす。まだまだ子どもなのだ。
わたしとしては、ココといっしょにベッドでねたいけど、
いまはまだそれぞれの部屋のチェックにいそがしく、
目にはいる刺激にやたらと反応し、一ヶ所におちつかない。
ココが自分のいばしょをきめるのは、もうすこしさきになりそうだ。
【家じゅうのチェックにいそがしいココ】
このまえクールジャパンに
芸をするネコのサーカスがでていたとき、
いつもはテレビの画面に興味をしめすココだけど、
ネコのサーカスへは、完全にしらけた顔で黙殺していた。
トレーニングなんて、自分にはまったく関係ないと、
ねぐらでおもいっきりねそべっている。
【岩合さんの「猫あるき」をみるココ】
【でも「ネコのサーカス」には関心がない】
どんな名人でも、ココに芸をしこむのは きっとむりだ。
トレーニングするネコなんて、ココには にあわない。