配達ちゅうに車のラジオをきいていたら、
心理学の先生が、村上春樹の本についてはなしている。
先生のなまえは「かわいとしお」というらしい。
心理学で「かわい」なら、もしやとおもい
ネットをみると、河合俊雄というひとだった。
とうぜんお父さんは河合隼雄さんだ。
河合俊雄さんは、お父さんとおなじ、ユング派の精神分析家だという。
河合隼雄さんと村上春樹さんは、
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』という本をつくっている。
河合さんのもとで 精神分析をうけるひとのおおくが、
村上さんの本をよんでいることから、
村上さんにたいして関心をもっていたという。
それにしても、むすこの俊雄さんまで、
村上さんの本を題材にえらばなくてもよさそうなものだけど。
NHKカルチャーラジオ「文学の世界」の
「河合俊雄が読み解く村上春樹の“物語”」(全12回)は
村上さんファンにとって、とてもおもしろそうだ。
1回目のきょうは(再放送をきいたので)、
物語・夢のリアリティ:
「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」で、
カキフライ論理のはなしもでていた。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/20190110_0318_kawai_nhkradio/
心理学をこころざし、ユング派をえらび、村上春樹を題材にする。
ここまでお父さんのあとをおうような人生とは、
どんなかんじがするのだろう。
長嶋茂雄さんにたいする 長嶋一茂さんみたいなものかとおもったけど、
河合隼雄さんほど、精神分析において
圧倒的な存在となった父親をもつと、
たとえむすこだからといって、まったくべつの存在と
ひらきなおれるような気がする。
親子だからどうこういわれる世界でもなさそうだし、
コピペしてできた人格なわけではもちろんないし。
そもそも、むるこに「俊雄」と
自分の名前から一文字えらんだ時点で、
父、隼雄さんがひそかにレールをしいたと いえなくもない。
わたしは俊雄さんの本をよんだことがなく、
俊雄さんが、どのような人生をあゆんだすえ、
いまにいたったかをまったくしらない。
そして、父親の河合隼雄さんは、
あれだけたくさんの本をかきながらも、
自分の家族についてはいっさいかたっていない。
しらないものは、想像するしかないけれど、
河合隼雄さんが、むすこをあいてに、
こんこんとユングのはなしをきかせたとはおもえない。
ウィキペディアをみると、
「4歳から7歳までチューリッヒで過ごす」とある。
ここらへんに、河合俊雄さんとユング派とのであいがありそうだけど、
4歳から7歳までの滞在では、まだはやすぎるか。
河合隼雄のむすことしてユング派の精神分析家をめざすのは、
どんな人生なのか興味がわいた。