2019年02月03日

「張り込みプラス」

「張り込みプラス」(ジョン=バダム:監督・1993年・アメリカ)

番組紹介に名前がでていた
リチャード=ドレイファスにひかれ、録画してみる。
彼が主演した「グッバイガール」がだいすきなので。
でも、「張り込みプラス」は、
ガクッと質のおちるとんだドタバタ映画だった。
ネットをみると、「張り込みプラス」は、
「張り込み」の続編としてつくられた作品らしい。
「プラス」をみただけでは、なんでクリス
(リチャード=ドレイファス)の彼女が、
クリスがかえってくるなり、あんなにいかりくるうのかわからない。
もっとも、前作をみていたとしても、
すんなり共感はできないかもしれない。
そこらへんが、この作品にからまわりをかんじるところだ。
男性が結婚への態度を、はっきりしめさないだけで、
女性は、部屋じゅうをめちゃくちゃにするものだろうか。
「張り込み」をする3人の演技がやたらとおおげさで、
とくにリチャード=ドレイファスのよさがいかされていない。

おもしろかったのは、再婚した夫婦と夫のつれ子、
という設定で3人が別荘にもぐりこみ、
となりの家を「張り込み」するところ。
結婚して5年目の夫婦なので、
仲がわるくても、それがあたりまえの関係としてとおる。
わたしと配偶者も、にたようなものだとおもった。
そのつもりで「ふり」をすれば、
夫婦なんて、ほんものか、にせものか、
みやぶるのは あんがいむつかしいのではないか。
「ふり」をしたほうが、なかよくすごせるような気もする。

「張り込みプラス」は、緊迫した場面からはじまりながら、
「張り込み」をする3人がでてくると、
ガラッと雰囲気がかわり、ドタバタとなる。
そのギャップがおもしろいのかもしれないけど、
わたしはすんなりはいりこめなかった。
もっとも、リチャード=ドレイファスに
「グッバイガール」のおもかげを期待するほうがむりなはなしだ。
リチャード=ドレイファスは、作品によってまるでべつのひとになる。
「アメリカン・グラフィティ」・「ジョーズ」・
「スタンド・バイ・ミー」、そして「グッバイガール」。
「グッバイガール」の脚本はニール=サイモンで、
リチャード=ドレイファスにぴったりはまっていた。

posted by カルピス at 18:46 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする