2019年04月25日

シャンプーがうまくなれば、ほかの仕事もできるようになる

NHKの「カルチャーラジオ」をぼんやりきいていたら、
美容業界での常識として、
シャンプーがじょうずにできるひとは、
ほかの美容技術もだんだんのびてくる、
というはなしが耳にはいってきた。
どういうことかというと、シャンプーをつうじて型をつくるのであり、
その型から技がうまれるらしい。
シャンプーの技術をたかい水準まできわめたひとは、
試行錯誤しながら身につけた一連の経験を、
ほかの仕事にも応用できる、という意味なのだろう。
すっかり感心してしまった。
講座名は「中国古典『易経(えききょう)』から学ぶ帝王学」で、
講師は竹村亞希子さん。

野球でいえば、すぶりだけをいくらくりかえしても 型はできない。
コンビネーションプレーとして、一連のながれ、
たとえばセカンドゴロをうたせて
ダブルプレーをとるのがうまくできるようになったチームは、
その技術が足がかりとなり、ほかの連携プレーも身につけやすい。

映画の『ベストキッド』みたいに、
なんの練習かわからなまま、とにかくくりかえすうちに、
自然とからだにカラテのうごきがしみこんだ、というのは、
映画としてはおもしろいけど、
無意識・無自覚にいくら練習しても型はできない。
あたまとからだをつかい、全力でとりくんだ経験が、
ほかの技術を身につけるときにもいきてくる。
シャンプーをつうじてつちかった、
かんがえ方やとりくみ方を、よこやたてにひろげていくだけで
ほかの仕事にもいかせるようになる。
よく、成功体験が必要だといわれているけど、
成功した体験をいかして 型をつくりやすいからなのだろう。

竹村さんのはなしは、ほかにも
龍と雲のはなしがおもしろかった。
龍と雲はセットなのだそうで、
雲のないところに龍はいないという。
陰と陽のはなしなど、すごくわかりやすい。
わかりやすいけど、すぐに頭からぬけていく。
易経(えききょう)について、もっとしりたくなった。

posted by カルピス at 22:29 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする