北海道コンサドーレ札幌の社長をつとめる
野々村芳和さんがとりあげられている。
野々村さんは、守備的だったコンサドーレをたてなおし、
昨シーズンはクラブ史上最高の4位という結果につなげた。
コンサドーレ札幌は、攻撃的サッカーをつらぬく
ペトロビッチ監督のもと、サポーターからよろこばれる
みていてたのしいサッカーをくりひろげ、
現在リーグで8位と健闘ちゅうだ。
Jリーグが欧州トップの水準に追いつくことを考えた時、力がないからと守備的に出て、駆け引きを駆使して勝つことを今の段階から繰り返して、どこまでたどりつけるだろうか、と思うんです。
勝敗と別に、いつもスタジアムに来るサポーターがクラブの財産。その人たちの空気を感じたくて、新しい人たちが来る。
クラブを自分の子のようにみられるサポーターはクラブから本当の幸せを受け取る。逆に、クラブは勝利を目指す以外にも地域のためにならないといけない。その関係がなくなったら、ただのエンターテインメント会社
(小野伸二選手の存在について)
二十歳前後の選手が伸二を見ると、「うまいってこういうことなのか」と現実を知ります。生き残るには、伸二よりうまくなるか、伸二にないもので勝負するか、どちらか。でも、伸二よりもうまくなるのは相当に高いハードルです。そこで、伸二にはない泥臭さで勝負しようと思う選手が出てきました。
強ければいいという伝え方しかされなければ、結局は、強いか弱いかだけがスポーツの価値基準になってしまいます。それと違うスポーツの価値を、どう多くの人に伝えていくか。それが、Jリーグ成功のカギだと思っています。
野々村さんのはなしはとてもわかりやすい。
やりたいこと、いいたいことがよく整理されている。
クラブとサポーターとの位置づけを、
野々村さんのようにおさえていけば、
おたがいにしあわせな関係がつづくだろう。
サポーターはクラブのために。
クラブは地域のために。
記事のタイトルにある
「さあ、見たことがない景色へ」
コンサドーレ札幌がつれていってくれそうだ。