先週は、中学の同級生がわすれられず、勉強に集中できない、という
男性の浪人生から相談があった。
回答者は岡田斗司夫さんだ。
岡田さんは、
それ、「恋」ではなくて「呪い」です
とこたえている。
「ずっと彼女や彼氏がいない人たち」の特徴というかパターンを見つけました。特に男性に多かったのが「中学の時に好きになった女子が忘れられない」です。
彼らのほとんど全員が口を揃えて「友達のいなかった自分に話しかけてくれた」と言っていました。
この仕組みを説明して「だから忘れた方がいいですよ」と説明してあきらめてもらう。(中略)
しかし「それでもあきらめない」という人は、いまだに「ずっと彼女がいないまま」という状態が続いています。
この「一途に思い続ける」という人たちを説得するのは事実上、不可能です。彼ら彼女らは普通のひとより純粋で、自分への損得で行動を変えないからです。
わたしは、はなしかけてくれたり、
やさしくしてくれた同級生がいなかったせいか、
さいわいにも、わすれられない存在に
ふかくなやまされたりしなかった。
また、「普通の人より純粋」ではなかったので、
なんとなく結婚し、家庭をもてた。
相談者のように、初恋のしくみを説明され、
「『恋』ではなくて『呪い』」といわれても、
中学の同級生をあきらめられないとは、
なんとかならないものかとおもう。
しかし、なんとかならないから、
40になっても恋愛ができないわけで、
「呪い」のつよさはかくべつだ。
岡田さんからの処方箋は、
わすれらないものは、どうしようもないのだから、
そうした気もちでもうかるように志望校のランクをおとし、
バイトも仕事も「集中できない自分」を前提にえらぶ、
というきわめて現実的な内容だ。
中学のときに声をかけられたばかりに、
わすれられない存在となり、
大学やバイト、仕事えらびにまで影響をおよぼすのだから、
「呪い」にとりつかれたら、かなりあぶない。
彼女のことで頭がいっぱいになるなら、そのままで結構。頭がいっぱいでも出来ることだけ努力して、「呪い」が去るのを待ちましょう。
「呪い」のさる日がくるだろうか。