「つうじてきてる。」として、
糸井さんがブイコの成長をとりあげている。
このごろ、1歳を過ぎてからね、
いままでより
気持ちが通じてる気がする。
人に人格があるみたいに、
犬にも、犬人格があるようでさ。
それが形成されてきてるんだ、きっと。
<『ブイコはいいこ(未刊)』より>
わたしの家にいるココ(ネコ)も、
1歳をすこしすぎ、このごろ「つうじてきてる」。
もっと子ネコだったときは、
ただわちゃわちゃさわいでるだけだったけど、
さいきんでは、あまえたり、要求をうったえたり、
家族と気もちがつうじるのをかんじるようになった。
外であそぶたのしさをおぼえてから、
わたしたちのスキをうかがって、
なんとか外へでようとする。
だめなときは、ハナをならして不満をうったえる。
さみしいときは、ひざのうえにのってくれる。
けさは、風呂場からの脱出をはかり、
くるしまぎれか 操作パネルに足をひっかけたようで、
湯船をお湯でいっぱいにしていた。
ブイコは幼稚園にいってるそうだけど(どんなところだろう?)、
ココにはともだちのコナツがいて、
ときどきあそびにきてくれる。
コナツはメスのキジトラで、どこに本宅があるのかわからないけど、
お腹をすかせてわがやにくるのではなく、
かといって、ココがめあてでもないようで、
ときどきふらっとやってきては、
いつもすこしこまったような顔をしながら、
ココのあいてをすこしつとめてくれる。
ココのしつこさにめんどくさくなるとかえっていく。
ネコ用のごはんはたべず、
人間がたべているおかずは、気にいったらたべる。
すきなのはカツオブシ。
ココの家庭教師として、ネコの道をおしえているのかもしれない。
ココがまだ子どもすぎて、レッスンにならないので、
ココの成長をしずかにみまもっている、としたらうれしい。