仕事ができる人に会うと「この人は南極探検に行ってもそうだ。
生きて帰ってこれそうだな」と考える癖がある。
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逆の場合、「この人、全滅させるな」とか「この人はチームに入れないでおこう…」とこっそり思っている。
がおもしろい。
林さんはウェブマスターをつとめているので、
複数の人間によるチームをつねに想定するのだろう。
林さんでなくても、たいていの仕事はチームでやるし、
だれかとかかわらずにすすめられる仕事はすくないだろうから、
おおくのひとにとって、南極探検につれていけるかどうかは、
たいせつな視点かもしれない。
林さんはリーダーシップについてふれているのではない。
チームの一員として、適切なふるまいができるかどうか、をみている。
リーダーシップを発揮するタイプではないけど、
自分のもち味をいかしてチームに貢献できるひと。
客観的にみて、わたしは逆境によわく、
ちょっとしんどい場面になると弱音をはいてしまう。
チームにこんなやつがいると、みんなのやる気に影響をあたえるので、
わたしを南極探検隊につれていかないほうがいいとおもう。
南極ではかんたんにボロをだすにちがいないけど、
日常の仕事ではそのボロをかくせているだろうか。
南極ではだめだけど、ハードでない場面なら大丈夫、
というのはありだろうか。
サッカーの試合をみていると、とくにゴールがきまった場面では、
おおくの味方があつまって、めちゃくちゃに祝福する。
ひごろ、いやななつだとおもってるひとだっているだろうに、
なにもかもわすれ、笑顔で得点をたたえる。
ゴールには、それだけひとを浄化させる
絶大なエネルギーがあるのだろうけど、
もともともっていた人間性というのもおおきいにちがいない。
ここでもわたしは、よいメンバーになれそうにない。
きらいなやつがあげたゴールには、
ひきつった笑顔しかできないとおもう。
つまり、僕は会社員を始めてからずっと南極に行くメンバーを探しているのだ。
60ぐらいで南極に行くのかもしれない。
さむさがにがてはわたしは、そもそも南極にむいていない。
よいチームメイトとしての資質もない。
そんなわたしが、どんな形でなら、
南極探検にかかわれるかがわかれば、
このさきの仕事や生き方にいかせそうだ。
得意をいかすのはむりなので、不得意で勝負できないものか。