体調のわるさは夏バテだった、とおどろいている。
どうも、なんだかとても疲れている感じがある。
短い時間ならなんとかなるのだけれど、
長い時間、しっかりしていられないのである。
目を閉じて、なんにもせずに横になっていたい。
でも、休むというほどのなにかがあるわけじゃない。
というようなことを家人に愚痴っぽく言ったら、
「夏バテじゃない?」とかんたんに答えられてしまった。
「え? 夏バテ?これは夏バテなのか!」
ぼくはびっくりした。
これは数年前のはなしで、それ以来、
糸井さんのところへ、まいとし夏バテがやってくるそうだ。
わたしはこれまでに夏バテを自覚したことがない。
いつもげんきに夏をのりきる、というのではなく、
ずっとだるいのがあたりまえになっており、
夏にだるくても、いまさら夏バテだとおもわない。
それに、どっちかわからないときは、ちがう場合がおおい。
肩がいたいので、五十肩かどうか
いたみの特徴を経験者にきいてみると、
「眠れないぐらい いたいのが五十肩」といわれた。
五十肩かどうかまようぐらいなら、五十肩ではない。
こういう、ただわかる、というはなしが わたしはすきだ。
夏バテもきっとそうにちがいない。
夏バテになれば、うたがいなく夏バテとわかるだけの
決定的な症状をともなうはずだ。
症状というよりも、からだ(頭も)全体でわかる。
きょうはいつになくからだがだるかった。
よくねむれたし、ひるねも1時間とった。
それでもまだだるいのは、夏バテではなく、きっと気もちの問題だ。
トレーニングとして、日常的に
ジョギング・水泳・ウエイトトレーニングにとりくんでおり、
つかれていても、3つのうち、どれかはやる気になるときがおおい。
はしりたくないけど、水泳ならできそう、
とか、およげないけどウエイトなら、というかんじ。
きょうは、水泳ならできそうだったので、
だるいからだをなだめつつ、いつものプールへでかける。
予想どおり、およげだせば、からだはなんとかなった。
タイムはわるいけど、あんがい気もちよく1500メートルをおよぐ。
夏バテにならないのは、つかれきるほど
たいして仕事をしていないのも関係しているとおもう。
気もちがおいこまれるようなノルマやストレスがなく、
仕事からかえるとビール(発泡酒だけど)でひといきつき、
夜ねるときには、ひえた白ワインと、もっとひやしたジン・トニックを
いちにちをおえるにあたっての儀式として おごそかにいただく。
あつさは調味料みたいなもので、それにエアコンもあり
お風呂でいつも汗をながせるのだから、天国みたいなものだ。
わたしのもとへ、あと何年したら
ほんものの夏バテがやってくるのだろう。