サッカーW杯アジア2次予選 日本対モンゴル
6-0で日本
FIFAランキング31位の日本と、183位のモンゴル。
ラグビーだったら ものすごい点差がつくだろうけど、
そうならないのがサッカーだ。
11人がゴールまえをかためると、どんなチームでも
くずすのがむつかしくなる。
ひいたあいてからどう点をうばうか。
日本がこれまでずっと苦手としてきた課題に今回もとりくむ。
スターティングメンバーは、
いつもワントップにはいる大迫にかわって永井、
2列目は堂安にかわって伊東純也。
伊東の起用があたりだった。
スピードをいかし、どんどんクロスをあげてくる。
ボランチには、ひさしぶりに遠藤がはいった。
それ以外は、いつもの顔ぶれがならぶ。
永井
中島 南野 伊東
遠藤 柴崎
長友 吉田 富安 酒井
権田
試合がはじまると、日本はたてつづけにチャンスをつくるけど、
予想していたように得点にはむすびつかない。
なんだかんだで うまくまもられてしまい、
あいてのキーパーも調子よさそうで、
これはなかなかくずせないかも、と心配になる。
そんな前半20分をすぎたころ、
南野が伊東からのクロスを頭であわせる。
南野はいまザルツブルグでノリノリなのを
証明したようなきれ味をみせる。
そのあとたてつづけに日本が3点をあげた。
29分に中島がけったコーナーキックを、
なんにんかの選手がからみ、さいごは吉田がおしこむ。
33分には、伊東のクロスを長友があわせる。
このころになると、モンゴルの選手は足がとまり、
ただボールをみているだけとなる。
長友は、なんと2009年以来のゴールというから、
ずいぶんひさしぶりだ。
4点目は、40分に永井がヘディングできめる。
今シーズンの永井は、スピードをいかすだけでなく、
ゴールまえのプレーがとてもうまくなった。
後半にはいると、モンゴルはせめの姿勢をみせる。
それだけスペースがうまれそうだけど、
日本の攻撃はなかやすみ状態となった。
後半25分に原口元気がはいると、ゲームがすこしうごきだす。
元レッズの原口を、埼玉スタジアムでの試合におくりだすのは、
試合の活性化という意味において的をいている。
ピッチにはいるまえ、ユニフォームをきるときに
原口はうれしそうにわらっていた。
期待どおり 原口は はげしくボールにからんでシュートをはなつ。
ピッチをひろくはしりまわり、
味方の攻撃も さかんにひきだしていた。
けっきょく日本は6得点をあげ、
あぶなげなくモンゴルをしりぞけた。
これぐらい実力差があれば当然とはいえ、
課題である ひいてまもるあいてから、
得点をかさねられたのはおおきい。
今回あつめられた23名の選手のうち、
Jリーグでプレーしているのは わずか3人だ。
それだけヨーロッパ組の存在感がましているけど、
Jリーグにもこれから期待できそうな選手がたくさんいる。
いきのいい若手を、どんどんためしてもらいたい。
モンゴルは、けして試合をなげださず、
さいごまでゴールをよくまもり、好感のもてるチームだった。
きょうの試合がいい経験となり、ちからをつけていくだろう。