ラグビーW杯グループ(プールというらしいけど)A
日本対スコットランド 28-21で日本。
しびれる試合だった。
サモア戦であげたボーナスポイントにより、
数字のうえでは日本が優位だとわかっているし、
スコットランドは4日前にロシアとたたかい つかれてもいる。
台風で試合が中止なら、法的措置にでる、なんて
あいての監督が圧力をかけたのにもカチンときた。
なんだかんだと上から目線のスコットランド。
前大会のぶんまで、なんとか雪辱をはたしたい。
決勝トーナメントにのこるのが どんな意味をもつのか、
正直なところニワカのわたしにはわからないけど、
80分、まったく気のぬけない すばらしい試合だった。
前半7分にあいてのトライをゆるし、7点を先制される。
さすがにスコットランドはつよいし、
この試合にかける意気ごみがあらわれている。
それでも、すぐに松島が、そのあと稲垣が
たてつづけにトライし、田村もゴールをきめて14-7と逆転。
前半終了間際に福岡が、後半そうそうにも福岡の2トライ目がきまり、
いきおいにのる日本が 28-7と差をひろげる。
やはりあいてはつかれているのだろう、
こりゃあんがいかんたんにかてるのかな、
とおもってたら、スコットランドはしぶとかった。
とくに後半9分の2トライ目は、
のこり5メートルとなったところで、
よこにボールをまわすのではなく、
ちからずくで中央におしこんでしまった。
あのトライがとれるチームは そうないのではないか。
そのあと3トライ目もゆるし、ゴールはすべてきめられ21点。
28-21までせまられた時点でまだ後半16分になったばかりだ。
日本はこのままにげきれるだろうか。
ひきわけでも決勝トーナメントにすすめるので、
あと1トライ1ゴールまではあたえてもいいけど、
そんなことをいってると、このままずるずるやられそうだ。
しかし、そのあとの日本は冷静に、ちからづよくねばりつづけ、
けっきょく得点はそのままうごかず試合がおわる。
のこりの2分がほんとうにながかった。
自陣にせめこまれたところを、日本がボールをうぼうと、
とにかくあいてにボールをわたさないように
2人がかりによるこまかいタックルをくりかえす。
ぜんいんが、もっているちからのすべてをだしきり、
気もちでたたかっているのがわかる。
ひきわけでもいいところを、日本がちからでかちきった。
あいての監督も、きょうの日本に文句はいえないだろう
(日程には苦情をいいそうだけど)。
ぜんかいのサモア戦につづき、
終了まぎわに ちからがはいる試合だった。
みるものに、おおきなよろこびをあたえてくれた
選手たちぜんいんの健闘をたたえたい。
グループを1位で通過した日本は、
決勝トーナメントで南アフリカとあたることになった。
前大会では、日本が奇跡的といわれた勝利をおさめたあいて。
この試合にもかち、日本の実力はほんものだと しめしてくれるだろう。