ラグビーW杯2019日本大会
決勝トーナメント準々決勝
日本対南アフリカ 3-26で日本敗退
ラグビーとはおもえない3-5のスコアーで前半をおえる。
南アフリカは、試合開始早々の3分にトライをきめたものの、
その後はせめあぐね、うまくいかないなー、
というムードがつたわってくる。
ハーフタイムに紹介されたデーターでは、
タックル数が日本の30に対して、南アフリカは90と、
3倍も日本がせめたてている。
ボールポゼッションも、日本の3割にたいし、
南アフリカは7割でしかない。
前半がまんしたぶん、後半もりかえせそうな雰囲気だ。
ハーフタイムをおえ、選手たちがピッチにもどってくる。
トンプソンがリーチ=マイケルに笑顔でなにかはなしかけている。
これだけリラックスしてるのだから、なにかやってくれそうだ。
と、楽観してたのに、
後半にはいると南アフリカはトライをねらうより
ペナルティーキックをえらび、
3回のキックをきめ、こきざみに得点をかさねていく。
そのあとに、モールでおしこんでからのトライをきめ、
さらには日本がせめこみながらもラインアウトでうばい、
南アフリカのカウンターによるトライがきまる。
日本は、後半のほとんどの時間を自陣からぬけだせなかった。
せめこんだかとおもうと、つぶされてボールをうばわれる。
ラインアウトでも、ぜんぶ南アフリカの成功をゆるし、
日本のボールまでなんどもとられている。
南アフリカが、日本のいいところをださせないよう、
うまく試合をコントロールした印象がつよい。
じわじわと差をひろげられての完敗だった。
ノーサイドの瞬間、日本の選手たちは、
これでW杯がおわったのかと、呆然となる。
ただ、くやしいのはもちろんとして、
やりきった感のある、すがすがしさをかんじた。
グループリーグでは4勝し、そのなかで
アイルランドとスコットランドという強豪もたおしている。
はじめてベスト8にすすんだ日本代表の健闘に
こころから拍手をおくりたい。
チームがつよくなっていく過程で、
彼らはつねにまえをめざしてたたかいつづけた。
その姿は、ラグビーだけにとどまらず、社会現象となり、
おおくのひとたちのこころをとらえている。
このチームの活躍が財産となり、日本のラグビーは、
これからあたらしい時代をきずいていくのだろう。
ニワカファンでしかないわたしは、
彼らのあついプレーに、なんども胸をあつくした。
いい夢をみせてもらえた日本代表の活躍に感謝したい。