「『何度も同じ質問をするな』という人たちの謎の自信について」
http://mubou.seesaa.net/article/471018185.html
をよんだ。
・仮に相手が真剣に聞いていたとして、自分が理解するに十分な説明を出来ている、という保証は一体どこにあるのか。
・理解力は人それぞれなのに、「何度も聞くな」というプレッシャーをかけることで理解力が上がる要素が一体どこにあるのか。
いわれてみればそのとおりだ。
それなのに、わたしはまさしく
「同じ質問をするな」をいいがち人間で、
「さっきもいったとおり」なんかもよく口にする。
そういったところで、状況がプラスになる要素はひとつもない。
わたしがだれかに質問して、
「おなじことをなんどもきくな」とか
「まえにもいったでしょ」なんていわれたら、
気もちがちぢんでしまい、すごく質問しにくい心理になるだろう。
質問しにくくなると、いうほうも、いわれるほうも、
おたがいにいい点はすこしもない。
ラグビーW杯がもりあがり、日本じゅうににわかファンがふえている。
にわかはしょせんにわかなので、基本的なルールがわからず、
しっているひとからみると、しょうもない質問をしがちだ。
そんなにわかにたいし、ラグビー関係者がいやな顔をすることなく
じつに根気よくルールを説明してくれたと、W杯関連の記事にあった。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17692
今大会で米国代表を率いたギャリー・ゴールド・ヘッドコーチ(HC)に以前、こちらの陳腐な質問にも面倒臭そうにせず、とても紳士的で丁寧な振る舞いを見せながら取材に応対してもらい、感動したことがあった。その思いをすぐ本人にぶつけてみると、こんな答えが返ってきたのを覚えている。
「別に驚くことではない。私だけじゃなく多くのラガーマンは皆、同じ振る舞いを見せると思う。私が常に憤っていたとしたらラグビーに携わる資格はない。ラグビーは相手との戦いだが、憎しみ合う戦争じゃない。お互いがリスペクトし合うからこそ成り立つスポーツだ」
おなじことをいわせるな、なんていってしまうのは、
あいてへのリスペックトがかけているからだろう。
うえの立場にあぐらをかいた パワハラといってもよい。
ラグビーの試合をみたひとたちが、にわかファンになるのは、
あいてへのリスペクトがここちよいからかもしれない。