すこしまえのブログに林雄司さんがかいていた、
「あのファミレスには厨房にとんだ地雷みたいな店員がいる」
http://yaginome.jp/?p=2278
がおかしかった。
味のついてない肉をだすとか、
エビのジュノべーゼなのに、エビがはいってないとか、
とんでもない料理をだすファミレスについての記事で、
「地雷みたいな店員」という表現が気にいった。
そういえば、わたしのまわりでも、
よくにたできごとがおこっている。
ただし、地雷ではなく、ボーナスみたいに
気まえよく値段をつけてくれる ありがたい店員さんだ。
よくいくスーパーの魚うりばをのぞくと、
きのうは、ブリのきり身がパックにはいってうられており、
1きれ・2きれ・3きれと、3とおりのパックをえらべた。
スーパーでよくみかける、あたりまえの光景だ。
でも、この店の魚うりばがありがたいのは、
ときどきボーナスみたいなチョンボがあることで、
この日のブリは、どれだけおおきくても、そして、ちいさくても、
2きれいりのパックは210円だった。
魚なので、肉のようにグラムいくらとは
値段をつけられないのだろうけど、
それにしてもおおきさにちがいがありすぎる。
おおきなひときれは、ちいさなものの2倍ほどあり、
じょうだんみたいにおおきなきり身なので、
はじめは210円がしんじられなかった。
家ではかってみると、1きれ160グラムもある。
「地雷みたいな店員」さんが、めんどくさくて、
きり身の数だけを基準にパックしてくれたのだろう。
ありがたく いちばんおおきなきり身がはいったパックをえらび、
2日ぶんのおべんとうのおかずにする。
この店がときどきチョンボをやらかすのに気づいたのは、
サンマをかったときだった。
2匹いりと1匹うりにパックがわかれ、
1匹うりのパックを2つかえば、2匹いりよりやすくかえた。
サンマのおおきさに差があるならわかるけど、
おなじサイズのものばかりならんでいたので、
あきらかに1匹いりを2つかったほうがとくだ。
それ以来、「地雷みたいな店員」さんが、
チョンボしていないかどうか、
魚うりばをいつもチェックするようになる。
ブリの目の部分がついた おおきなかたまりが
たった1000円でうられていたこともある。
いまおもえば「地雷みたいな店員」さんによるチョンボだろう。
おなじ商品がべつの支店ではずっとたかい値段になっていたので、
まちがえてつけた値札にちがいない。
ありがたく家族の数だけ3つもとめ、
たべごたえのあるおかずにさせてもらった。
たのしい魚うりばにくらべ、肉うりばはおもしろみがない。
グラムあたりの単価をたしかめるくらいしか
客の側にできることはなく、おとくなチョンボにであえない。
魚うりばが、どんな方針で値段をつけているのかしらないけど、
うれのこるより、ぜんぶうれたほうがいいわけで、
あんがいチョンボではなく、大胆なファインプレーの可能性もある。
ちいさなスーパーの、そのまたちいさなうりばに、
たのしい値段がついてないかどうか、
かいものの ささやかなたのしみとなっている。