まいとしこの時期の記事にかいているのは、
事業所がボジョレー=ヌーボーをくばるとき、
どんなコスチュームをきるかについてだ。
これだけでは、なんのことかわからないだろう。
すこしくわしく説明すると、わたしがはたらく事業所は、
ボジョレー=ヌーボーが解禁される 11月の第3木曜日にあわせ、
この一年間おせわになったひとたちへ、
ボジョレーと鶏肉料理、それに
手づくりの雑貨などをプレゼントしている。
それらをただくばるのではなく、職員2人がペアをくみ、
なんらかの仮装をして家いえをまわる、というきまりが
ことをやっかいにしている。
わたしは、はでな仮装は趣味にあわないので、
デイリーポータルZがとなえてひろまりつつある
地味仮装により、これまでの3回をきりぬけている。
https://dailyportalz.jp/kiji/jimihalloween2019report
1回目はクロネコヤマトの配達人として、
2回目は、家出少女が近所で出没している、
という回覧板をとどけにきた町内のおじさんとして、
3回目は、選挙運動に家いえをまわる
国会議員候補とその秘書という設定で。
国会議員候補は、われながらいいアイデアで、
家をまわったときに 玄関でマニヘストの説明をし、
「ごあいさつ」としてボジョレーを手わたせばぴったりだった。
正直なところ、もうこれでわたしの貧困なアイデアはでつくしており、
つぎはなにをしようかと、プレッシャーにつぶれそうになりながら
この1年をモンモンとしてすごしてきた。
かんがえたところで、なにかおもしろいネタがおちてくるわけはない。
こまっていたところ、ことしのパートナーである女性職員が、
スターバックスの店員への仮装を提案してきた。
ただ仮装するだけでなく、なにかストーリーをくわえ、
必然性のある訪問とプレゼントにしたい。
いま まとまりつつ案は、
「まいとしボジョレーをおとどけしてきましたが、
ことしはお金がなくなり、ボジョレーではなく
番茶と白湯しかサービスできなくなりました」
というもの。
徹底的に貧乏な設定にしたらおもしろそうだ。
パリッとしたスターバックスの店員が、
洗練されたしぐさで番茶と白湯を紙コップにそそぎ、
ぞんぶんにのんでもらおう。
そうはいっても、けっきょくはボジョレーをふくむプレゼントを、
たずねた家でおわたしするわけで、
だったら すこしもったいぶってから「なーんちゃって」とわたしたい。
そのひとひねりをどうするか、このところずっとなやんでいる。
のこされた期間は2週間となった。
いろいろ検討し、できるだけあそんでからプレゼントしたい。