2019年11月15日

読書感想文のかきかた(「自由ポータルZ」)がおもしろかった

デイリーポータルZでは、毎週金曜日に、
読者がかいた記事を「自由ポータルZ」として紹介している。
専属ライターによる記事ではなく、
デイリーポータルZに記事を発表したいひとは、
まずこの「自由ポータルZ」に投稿してください、という位置づけだ。
投稿コーナーではありますが、ライター登用の窓口も兼ねています。
ライター希望のかたもまずは投稿を。
素晴らしい作品をコンスタントに送ってくれる方にはこちらから連絡して即青田買いです。

投稿すれば なんでものせてもらえるわけではもちろんなく、
わたしは何年かまえに、種まきから収穫まで、
自然農法によるコメづくりの体験を記事としてまとめ、
投稿したけど だめだった。

今週の「自由ポータルZ」にのった
「読書感想文『あらすじだけ読んで書く』VS『ちゃんと本を読んで書く』
どっちが早いか比べてみた」(なべとびすこ)がおもしろかった。
https://crazystudy.info/arasuji-reading
夏やすみの宿題に読書感想文はつきもので、
小学生のときはかきかたがわからずこまったものだ。
中学生になると、北杜夫の本がすきになり、
小説にたいするコンプレックスがなくなくなった。
読書感想文なんて、どうでもいいことを
テキトーにかいても大丈夫だとわかってきた。
いまでは、よんだ本について、おおくをブログにかいており、
これも一種の読書感想文といえるだろう。
ちなみに、あらすじだけのデーターから、本をよんだような顔をして、
ブログの記事にしたてたことはいちどもない。
ただ、本のタイトルから内容を想像して、記事をかいたことがある。
もちろんそのときは、まだよんでいない「事情」を
ちゃんと説明したうえで記事にした。

読書感想文についての記事をかいた なべとびすこさんは、
課題図書から一冊をえらび、
まず、課題図書一覧にのっていた
「あらすじ」と「見どころ」だけを手がかりに、
読書感想文をかいてみる。
情報がかぎられているので、想像にたよるしかない。
それでもなんとか文字をうめていくところは、
ブログをかくのとよくにている。
日本の島国体質という、もはや本の内容から全く関係ない話をはじめていますが、あらすじしか読んでいないので自分の知っている話を膨らますしかないのです。

つぎに、おなじ本を、こんどはじっさいによんでから感想文をかく。
こちらは、さきほどの「あらすじ」だけでかくより
ずっとおもしろそうだ。
なべとびすこさんは 宿題であることをわすれ、
夢中になってかいている。
自分の意見をのべられるたのしさをかんじるくらいだから、
なべとびすこさんは、もともとかくのがすきなひとなのだろう。

けっきょく、読書感想文をかくのに必要だった時間は、
「あらすじ」と「見どころ」だけでかいても、
ちゃんと本をよんでかいても、どちらも30分だった。
とはいえ、書きやすさ的にはぜったい「ちゃんと本を読んで書く」のが良いです!!(中略)
いろいろな知識があるならばあらすじだけでも読書感想文を書けるかもしれませんが、なかなか難しいです。
「あらすじだけ読んで書く」のは、楽をしているようで、じつはイバラの道なのかもしれません。

読書感想文は、ちゃんと本を読んで書こう!!!!

が、なべとびすこさんの結論だ。
結論はあたりまえだけど、
そこにいたる実験をていねいにすすめている。
わらいをとろうとか、おおげさな表現がなく、好感がもてる。
とはいえ、読書感想文がにが手なひとは、
たとえこの記事をよんでも教訓とはせず、
「あらすじだけ」で でっちあげるのではないか。
どうしたら読書感想文をすらすらかけるようになるのか。

ひとつの方法は、ひらきなおって、
デイリーポータルZが開発した
「読書感想文ジェネレーター」にたより、
自動的に文章をかいてもらう。
https://dailyportalz.jp/kiji/kansoubun-generator
そのままではさすがにひどいから、
自分なりにすこし表現をやわらげたら、学校に提出できるのでは。
でも、「すこし表現をやわらげる」のは、
「あらすじだけ」をよんでかくのと、おなじような手間かもしれない。
けっきょく、読書感想文にかぎらず、
文章をかくのは そうかんたんではない。
だから「読書感想文ジェネレーター」がうまれたわけだけど。

posted by カルピス at 22:14 | Comment(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする