・英語じゃなくて やさしい日本語
・「ほこうしゃ」ひらがなでも分からない
・英語の濫用(1927年の投稿)
「英語じゃなくて やさしい日本語」は、
社内公用語として、英語ではなく
「やさしい日本語」にするうごきを紹介している。
メルカリのオフィスでは、日本人4人とドイツ人1人による
エンジニアのチームがあつまって、
日本人社員むけの「やさしい日本語」講座がひらかれていた。
以前お知らせさせていただいたXの件なんですけど、締め切りはまだだったと思うんですが、お手数おかかしてしまいますが、今週中までとさせていただけたら助かるなーと思っています
ではつたわりにくいけど、
お願いがあります。Xの件ですが、締め切りの日を変えたいです。◯月◯日までと言いましたが、新しいい締め切りの日は◯月◯日です。予定が変わってすみません。でもちょっと急ぎたいです
とすればわかりやすい。
「一つの文を短く、はっきり最後まで言う。
あいまいな表現や敬語は使わない。
擬態語や擬音語もわかりにくい」
今年7月には「やさしい英語」の講座もはじまったそうで、
「ネイティブも言い回しを工夫して歩み寄れたら、
コミュニケーションしやすくなる」
メルカリでは英語を社内公用語にする予定はない。「目的は社内コミュニケーションの質を上げることであり、言語の習得ではない」(LETマネージャーのマーク・アンダーソンさん)。全員が意見を言いやすい環境をつくるために、英語だけ、日本語だけでの会議は推奨していないという。
2つめの
「『ほこうしゃ』ひらがなでも分からない」は、
「街のB級言葉図鑑」という連載にのっていた。
町をあるいていて、ちょっと気になったことばづかいを
毎週とりあげて紹介する欄だ。
かいているのは国語辞典編纂者の飯野浩明さん。
建設現場の看板に
「はいっちゃだめ」とおおきくかいてあったそうで、
「立入禁止」よりも、子どもに理解しやすい表現、
と評価している。
その横には「じてんしゃ 自転車」「ほこうしゃ 歩行者」とあり、
それぞれX印がついており、
「じてんしゃ」は漢字のよめない子どもにもわかるけど、
「ほこうしゃ」は、たとえひらがなでも、わからない。
「はいっちゃだめ ひとも じてんしゃも」としてはどうかな
というのが飯野さんの提案だ。
こうした「やさしい日本語」をつかうと
子どもだけでなく、英語がつかえない外国人にもわかりく、
災害時にも おおくのひとに理解されやすい、
と「やさしい日本語」のとりくみを紹介している。
「歩行者」ということばは、
日本語能力試験のN1(最もハイレベル)にもでてこないそうで、
そういえば、日常会話のなかで「歩行者」なんてつかわない。
「歩行者」とよぶのは、テレビのニュースぐらいかもしれない。
飯野さんは、「表現を変えた方がよさそうですね」としているけど、
どんないいかたをしたら つうじやすいだろう。
「あるくひと」よりも「ひと」のほうがすっきりするかもしれない。
3つめの
「英語の濫用」は、過去の投稿を紹介する
「あの日 あの時」の欄にのっていた。
1927年の投稿というから、92年まえによせられた意見だ。
英語の学校でも何でもない一般人の講堂に、W・Cと書いた掲示をかける人の心持(こころもち)がわからない。先日赤十字病院の講堂に行って見ると、やはりさういう掲示板があった。赤十字と英語との関係如何。あの建物にはこのふ号のわからぬ人は来まいといふ自信でもあるのか。(中略)西洋風建築だから英語といふのならやはりまちがつて居る。W・Cを書かせた人々の説明をこふ。
100%賛成だ。