2020年01月26日

「わしがなんとかしよう」といえるかどうか

『ルパン三世 カリオストロの城』には
ルパンが肉やチーズにソーセージと、
大量にたべものをかきこむ有名な場面がある。
機関銃でうたれ、ふかい傷をおったルパンが、
はやくからだをもとにもどそうとして、
たべものをもとめたのだ。

ルパンが次元に
「くいものだ!くいものをもってこい!」というと、
次元は「おかゆか?」とききかえす。
大ケガをおい、ついさっきまでねこんでいた人間なのだから、
「おかゆか?」は当然の発想だろう。
でも、ルパンは
血がたりねえ、なんでもいい
ジャンジャンもってこい

という。
とてもおかゆなんかでは、おさまらないかんじだ。
ただでさえ、ひっそりかくれているルパンたちだから、
そうかんたんには食料を用意できない。
「ジャンジャンもってこい」
といわれても次元はこまってしまう。
「そんなこといったってよ」と、とまどっていると、
庭師のおじいさんが
「わしがなんとかしよう」
とひきうけ、ごちそうの山をルパンたちにとどける。
そのごちそうを、ルパンはすごいいきおいで
ぜんぶかきこんでしまう、というのが冒頭の場面だ。

説明がながくなったけど、ああいう場面で
「わしがなんとかしよう」
といってくれるひとの存在がどれほどありがたいか。
なにげないひとことだけど、
おじいさんがひきうけてくれなかったら、
ルパンたちはおわっていた。
仕事でもプライベートでも、メンバーがこまっているとき、
「おれがなんとかするわ」
といえる人間がいたら、どれほどすくわれるか。
そういえる人間でありたいと、ふとおもった。

posted by カルピス at 21:36 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする