2020年02月01日

「エピソード」をききだす風潮がきらい

ラジオ番組をきいていると、
ゲストへの質問やリクエストのコーナーで、
制作秘話や特別なエピソードをしりたがるひと
(リスナーというのか)がいる。
そんなはなしは、どこかしずかな場所で、
ふたりきりになったときたずねることだとおもってたけど、
いまはずいぶんおてがるにききだそうとする。
そんなこときいてどうするんだとおもう。
なかには、司会者(パーソナリティーというのか)みずから
「制作秘話もご紹介します」と
番組の紹介をしてるのもあるから、
いまは「制作秘話やエピソード」が
ふつうの話題になっているのかもしれない。
エピソードをたずねられたひとが、
めんどくさがらずに「うーん」と頭をかかえると
気のどくになってくる。
「ふふ」とわらって かるくながせばいいのに。

テレビや雑誌のおしらせでは、
「いまだからいえる」
をよく目にする。
みる側の興味をかきたてたいのだろうけど、
「いまだからいえる」たいていのはなしは、
いまさらきいてもどうってことない。
わたしがテレビのバラエティー番組になじめないのは、
「いまだからいえる」と「エピソード」がおおいからかも。

デイリーポータルZの林雄司さんが、
web記事のかきかたについて
「事実なんて書くな」とテクニックを披露している。
先日、大学生にウェブ記事の書きかたを教える機会がありました。事実なんて書くな、タイトルは情報でも自分の話を無理やり入れろ、工作が失敗したら落胆を描いてエッセイにしろ、などのテクニックを伝授してきました。
あとから聞いたのですが、その前の講師と言ったことが真逆だったらしいです。

「いまだからいえる」や「エピソード」より
ずっとはなしが身ぢかになっておもしろそうだ。

posted by カルピス at 17:51 | Comment(0) | 林雄司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする