ゲストへの質問やリクエストのコーナーで、
制作秘話や特別なエピソードをしりたがるひと
(リスナーというのか)がいる。
そんなはなしは、どこかしずかな場所で、
ふたりきりになったときたずねることだとおもってたけど、
いまはずいぶんおてがるにききだそうとする。
そんなこときいてどうするんだとおもう。
なかには、司会者(パーソナリティーというのか)みずから
「制作秘話もご紹介します」と
番組の紹介をしてるのもあるから、
いまは「制作秘話やエピソード」が
ふつうの話題になっているのかもしれない。
エピソードをたずねられたひとが、
めんどくさがらずに「うーん」と頭をかかえると
気のどくになってくる。
「ふふ」とわらって かるくながせばいいのに。
テレビや雑誌のおしらせでは、
「いまだからいえる」
をよく目にする。
みる側の興味をかきたてたいのだろうけど、
「いまだからいえる」たいていのはなしは、
いまさらきいてもどうってことない。
わたしがテレビのバラエティー番組になじめないのは、
「いまだからいえる」と「エピソード」がおおいからかも。
デイリーポータルZの林雄司さんが、
web記事のかきかたについて
「事実なんて書くな」とテクニックを披露している。
先日、大学生にウェブ記事の書きかたを教える機会がありました。事実なんて書くな、タイトルは情報でも自分の話を無理やり入れろ、工作が失敗したら落胆を描いてエッセイにしろ、などのテクニックを伝授してきました。
あとから聞いたのですが、その前の講師と言ったことが真逆だったらしいです。
「いまだからいえる」や「エピソード」より
ずっとはなしが身ぢかになっておもしろそうだ。