食べ放題メニューのない店で、文字どおり、
「勝手に食べ放題」をして、ライターが記事にする。
いちおうのきまりとしては
・好きな店で
・好きなだけ食べる
・無理して食べる必要はない
という方針のもとでの「食べ放題」だ。
けしておおぐいが目的の企画ではない。
こんかいは江ノ島さんが、餃子の王将にでかけた。
https://dailyportalz.jp/kiji/the-hottest-gyoza-in-ohshow
なにしろ「チャーハンなら無限にたべられる」
と豪語する江ノ島さんである。
あの江ノ島さんが「食べ放題」をしたら、
いったいどれだけの量と金額になるのだろう。
おどろいたことに、金額は3426円。
注文したおもな料理は
・餃子2人前(計12個)
・麻婆豆腐
・エビのチリソース
・極王炒飯
・ミニかに玉
(ほかにデザートを3品)
江ノ島さんが、餃子をたったの2人前なんてしんじられない。
20人前のまちがえではないのか。
餃子だけなら100個でもたべられそうなのに、
いろんな品を注文すると、ふつうのおおぐいのひとなら
たべられそうな量におさまってしまった。
くりかえし強調するけど、
チャーハンなら1.5キロ、ステーキは1キロをたべた実績のある
あの江ノ島さんが、3426円で満腹なんて。
3426円といえば、3〜4人分の金額なので、
客観的にはじゅうぶんたくさんたべたといえる。
とはいえ、この日の江ノ島さんは、
自分でも意外にたべられない、とおどろいている。
恋人との別れと満腹は突然やってくる。あんまり食べないなと思った人もいるだろう。
ちがうんですよ。自分だってこんなに食えないなんて驚いているんですよ。チャーハン3杯食べて、餃子を食い尽くして「すみません、今日は餃子が終わってしまったので閉店です...」と店員さんに謝られて終わる予定だったが、普通の量でお腹いっぱいになった。
江ノ島さんの「餃子の王将」のほか、
3つの「食べ放題」を デイリーポータルZの編集部がまとめている。
https://dailyportalz.jp/kiji/katte-ni-tabehodai-2020-matome
・食べ放題のない店で制限なく(しかし無理せず)食べまくると、かかる代金はふしぎとだいたい3000円〜4000円
・食べ放題のない店で制限なく(しかし無理せず)食べまくろうとしても、思ったようには量は食べられない。
「勝手に食べ放題」は、意外とたべられない企画なのだ。
そういや居酒屋でやる飲み会っていってみれば勝手に食べ放題みたいなものだよね? という気づいてはいけない事実に気づかされた。
たしかに。デイリーポータルZの指摘をまつまでもなく、
わたしたちは、のみ会でいつも「勝手に食べ放題」をやっている。
金額も、居酒屋ならだいたい3000円〜4000円でおさまり、
デイリーポータルZの編集部のまとめと一致している。
「勝手に食べ放題」とは、居酒屋での のみ会のことだった。
わかいころのわたしは、ひそかにおおぐいを自慢していたけど、
中年になってから、量をたべようとはおもわなくなった。
すぐにおなかがいっぱいになるし、
おなかがいっぱいになると、すごくくるしい。
わたしが餃子の王将で「勝手に食べ放題」をしたら、
餃子と半チャンラーメンだけでじゅうぶんだ。
わかい胃袋でなければ、「勝手に食べ放題」企画はなりたたない。