酒をのむひとは、調査した1996年から2017年にかけて
いっかんして へりつづけている。
酒をのめる体質でも、あえてのまないひとがふえているし、
健康意識のたかまりや、節約志向など、
世のなかのながれは 酒をのまないほうへとすすんでいる。
記事では、作家の町田康さんがかいた
エッセイ『しらふで生きる』(幻冬社)をとりあげている。
20年間ほぼまいにち酒をのんでいた町田さんが、
酒をやめるとき たいへんだったこと、
やめてよかったことをかいている本だという。
3万6000部もうれているというから、
酒をやめたいひとはたくさんいるようだ。
ストレス発散などで酒をのみたいとき、
どう我慢したらいいかについて、町田さんは
「自分を普通以下のアホ」と捉え直す認識改造」
を提案しているのがおもしろい。
酒を飲む理由の一つに「このえらいオレがなんで報われないのか」という不満の解消があるため、最初から「自分は普通以下のアホ」と考えることで不満を持たないようにできる、というのだ。
「しらふ」へとうごく ひとの例をしると、
なんだか酒をのまないのがおしゃれにおもえてくる。
デイリーポータルZの林雄司さんも、
すこしまえのブログに、1ヶ月以上つづいた断酒体験をかいている。
http://yaginome.jp/?p=2499
完全に酒をやめたのではなく、
つきあいでときどきのんでいるとはいえ、
あの林さんが酒をやめるとはおもわなかった。
いま、「しらふ」がはやりみたいだ。
わたしも、1ヶ月とか1週間とかの、
みじかい断酒はなんどか経験したことがある。
きっかけのおおくは、二日よいで 気もちがわるくなったときなので、
二日よいがおさまれば、またふらふらと酒をのみだしてしまう。
それでも、いちばんながい断酒は半年つづいた。
このときは、せっかくながいあいだのまなかったので、
またはじめるのはもったいない、という気もちだった。
コーヒーは、1年4ヶ月のあいだ のんでいないので、
おなじように酒もやめるのも、そうむつかしくない気がする。
まあ、ゼロか100か、とおおげさにかまえなくても、
林さんのように、なにかのおいわいのときだけの酒にすれば、
頭とからだがすごく楽にくらせそうだ。
わたしが酒をのむのは、寝酒が習慣になっているからで、
ストレス発散の意味はあまりない。
自分がおもんじられないという不満もなく、
「このえらいオレがなんで報われないのか」
とは、まったくおもわない。
酒の害はいろいろあるけど、いい点だっておおい。
単純においしいし、のめば気もちがらくになる。
あつさ・さむさにくるしむ時期はとくに、
酒があったほうがしのぎやすい。
とくに生活や人間関係に支障をきたしているわけではないので、
まわりが酒をやめるのなら、わたしは反対にのみつづけよう。