2020年02月19日

いま「しらふ」がはやり

きょうの朝日新聞で、飲酒習慣の変化をとりあげていた。
酒をのむひとは、調査した1996年から2017年にかけて
いっかんして へりつづけている。
酒をのめる体質でも、あえてのまないひとがふえているし、
健康意識のたかまりや、節約志向など、
世のなかのながれは 酒をのまないほうへとすすんでいる。

記事では、作家の町田康さんがかいた
エッセイ『しらふで生きる』(幻冬社)をとりあげている。
20年間ほぼまいにち酒をのんでいた町田さんが、
酒をやめるとき たいへんだったこと、
やめてよかったことをかいている本だという。
3万6000部もうれているというから、
酒をやめたいひとはたくさんいるようだ。
ストレス発散などで酒をのみたいとき、
どう我慢したらいいかについて、町田さんは
「自分を普通以下のアホ」と捉え直す認識改造」
を提案しているのがおもしろい。
酒を飲む理由の一つに「このえらいオレがなんで報われないのか」という不満の解消があるため、最初から「自分は普通以下のアホ」と考えることで不満を持たないようにできる、というのだ。

「しらふ」へとうごく ひとの例をしると、
なんだか酒をのまないのがおしゃれにおもえてくる。
デイリーポータルZの林雄司さんも、
すこしまえのブログに、1ヶ月以上つづいた断酒体験をかいている。
http://yaginome.jp/?p=2499
完全に酒をやめたのではなく、
つきあいでときどきのんでいるとはいえ、
あの林さんが酒をやめるとはおもわなかった。
いま、「しらふ」がはやりみたいだ。

わたしも、1ヶ月とか1週間とかの、
みじかい断酒はなんどか経験したことがある。
きっかけのおおくは、二日よいで 気もちがわるくなったときなので、
二日よいがおさまれば、またふらふらと酒をのみだしてしまう。
それでも、いちばんながい断酒は半年つづいた。
このときは、せっかくながいあいだのまなかったので、
またはじめるのはもったいない、という気もちだった。
コーヒーは、1年4ヶ月のあいだ のんでいないので、
おなじように酒もやめるのも、そうむつかしくない気がする。
まあ、ゼロか100か、とおおげさにかまえなくても、
林さんのように、なにかのおいわいのときだけの酒にすれば、
頭とからだがすごく楽にくらせそうだ。

わたしが酒をのむのは、寝酒が習慣になっているからで、
ストレス発散の意味はあまりない。
自分がおもんじられないという不満もなく、
「このえらいオレがなんで報われないのか」
とは、まったくおもわない。
酒の害はいろいろあるけど、いい点だっておおい。
単純においしいし、のめば気もちがらくになる。
あつさ・さむさにくるしむ時期はとくに、
酒があったほうがしのぎやすい。
とくに生活や人間関係に支障をきたしているわけではないので、
まわりが酒をやめるのなら、わたしは反対にのみつづけよう。

posted by カルピス at 21:49 | Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする