2020年02月21日

ワープロ専用機がなつかしい 北村ヂンさんの記事

デイリーポータルZにのった
「90年代のワープロ専用機、文字打ちだけなら
 今でも十分使えるんじゃないの?」(北村ヂン)
https://dailyportalz.jp/kiji/word_processor-vs-macbookair
をよんで むかしをおもいだした。
わたしも30年以上まえ、ワープロ専用機のお世話になっている。
はじめてパソコンをかったのは、たしか1995年で、
アップル パフォーマという初心者むけのシリーズだった。
それまでの5年間はワープロ専用機をつかっており、
きれいに印刷された日本語がでてくるのに感激したものだ。
文章をかくだけに機能をしぼったのがワープロ専用機だったのに、
さいごのころは、インターネットにもつなげます、
チラシのレイアウトもできますと、多機能をうりものにしていた。
でも、多機能ならパソコンにかなうはずがなく、
ワープロ専用機は、やがてその歴史的な使命をおえ、
しずかにきえていった。

しずかにきえたはずなのに、
一部のひとは、ワープロ専用機が生産をとりやめても
まだつかいつづけていたくらいだから、
たしかにつかいやすい機械だったのだろう。
酒井順子さんは、かなりのちまでワープロをつかっていたし、
目黒考二さんもまた、ワープロを手ばなさなかったひとだ。
ワープロ専用機は、製造されるメーカーにより、
入力や変換の方法が微妙にちがっており、記事のように、
「範囲指定」して、「実行」「消去」をすすめていた。
そんなワープロ専用機が、メルカリでまだ手にはいるとはすごい。

ワープロ専用機がでるまえはどうしていたか。
わたしは梅棹忠夫さんの影響をうけ、
英文タイプライターによりローマ字をうっていた。
タイプライターは、タイプのミスがゆるされないのにくらべ、
ワープロは入力をまちがえても、すぐになおせるし、
文章の編集ができるのだから、めちゃくちゃらくだった。
北村さんがかいているように、
いまもしワープロ専用機みたいな機械があれば
あんがい機能性がみとめられ、人気がでるかもしれない。

北村さんは、さいごにご自分がおつかいの
MacBook Airとワープロ専用機(書院)のスペックを比較している。
ハードディスクやメモリーの容量ではなく、
重さ・プリンター・ペンなど、
ワープロ専用機に有利な材料をあげており、
「あれ?ワープロの方が・・・・!?」
と一瞬おもってしまうのがおかしかった。
スペックを比較するといっても、
ハードディスクとかメモリーのないワープロ専用機は、
パソコンとくらべるのさえ簡単でないほど、
おたがいの距離がはなれている。
日本語をあつかう用途はいっしょでも、
それ以外の点において、まるでべつものの機械へと
パソコンは進化した。
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posted by カルピス at 20:41 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする